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街中に杜が有るような?大日如来

一番町の大日如来です。江戸時代、仙台開府以来の古刹です。
ここは野中神社と同じく、伊達政宗が仙台町開きのとき、
町割りに使った「縄を焼いた」ところでした。
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街中でありながら、森に続くような参道です。
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と言いながら、実は本物ではなく・・・
「だまし絵」風の写真なのです。隣の建物の壁!
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ここは狛犬はいません。
代わりにいるのは猿!
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そして、羊がいます。
さる年とひつじ年の守り神なのだそうです。
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面白いことには、江戸時代には、
表向きは「山伏寺」でありながら、
ここは仙台藩の「間諜」(・・スパイ) の隠れ場所だったらしい!

隠れ蓑に子供向けの「寺子屋」もしていましたので、
寺子屋の先生は実はスパイだった!という訳です。

隠密は幕府側にも居たわけで、お互いにスパイし合っていました。
幕府の側では、各藩がちゃんと藩の内政や運営を行っているかを監視して、
こと有れば言いがかりを付けて、お国つぶしに及ぼうと虎視眈々。

実際お国つぶしになった藩は多数あり、
仙台藩の隠密はその動きを逆に偵察して、
付け入られないように警戒していたのでしょう。

こちらが、バーチャルの杜とリアルワールドの境目です。
街中に杜が有るような?大日如来_f0100593_13492401.jpg
ここは、昔の奥州街道(写真右手)が、仙台の街中に入って、角を左に曲がるところ、
通りがかった人をチェックしやすい絶好の場所、
今も街中に残る不思議なスポットでしょう。
街中に杜が有るような?大日如来_f0100593_13493078.jpg
初詣の「はしごのお参り」だったのですが、
日本では八百万(やおよろず)の神様や仏様が共存していらっしゃいますので、
何か所行っても、それは問題はないのだと。


by ciao66 | 2025-01-09 15:56 | 仙台散歩 | Comments(6)
Commented by Kj at 2025-01-10 10:49 x
Ciaoさん, the wall picture looks perfect!
Commented by ciao66 at 2025-01-10 14:48
Kj さん、Thank you. People are amazed and entertained by this virtual forest.
I think that's wonderful.
Commented by photo510ひろし at 2025-01-10 17:18 x
大日如来は、本来の役目が仙台藩の「間諜」とは、興味深いです。
昔から情報をいかに得て行動するかが、国の存続を決定する要となったのかも知れません。
仙台藩は、情報戦を重視していたからこそ、現代まで栄えているのかも知れませんね。
Commented by ciao66 at 2025-01-11 16:58
photo510ひろしさん、山伏は諸国を自由に歩けたので、戦国時代では間諜をするには好都合でした。江戸時代の4代将軍家綱のころには、幕府に都合が悪いと、山伏にも規制が入ったようです。江戸に限らず情報戦はいつの時代でも重要ですね!
Commented by milletti_naoko at 2025-01-11 19:21
かつて町割りに使った縄を焼いたところに建った
神社が今も残っているというのもだまし絵もおもしろいですね。
何より興味深いのは、なんと幕府と藩が互いにスパイを送り
合っていたということ!
しかも寺子屋の先生がスパイだったとは!
Commented by ciao66 at 2025-01-12 19:35
milletti_naokoさん、幕府から見れば、外様大名はある意味では「仮想敵国」のような存在だったのでしょう。忍者は実際は情報集めがお仕事でした。
譜代大名でも取り潰しされたところが有りますので、油断はできなかったようです。
考えようではスパイ合戦にもいい側面もあったわけです。悪政をするような領主は、情報収集されて取りつぶされ、政治のレベルは保たれ、平和な江戸時代になったのでしょう。
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