一番町の大日如来です。江戸時代、仙台開府以来の古刹です。
ここは野中神社と同じく、伊達政宗が仙台町開きのとき、
町割りに使った「縄を焼いた」ところでした。
街中でありながら、森に続くような参道です。

と言いながら、実は本物ではなく・・・
「だまし絵」風の写真なのです。隣の建物の壁!
ここは狛犬はいません。
代わりにいるのは猿!

そして、羊がいます。
さる年とひつじ年の守り神なのだそうです。

面白いことには、江戸時代には、
表向きは「山伏寺」でありながら、
ここは仙台藩の「間諜」(・・スパイ) の隠れ場所だったらしい!
隠れ蓑に子供向けの「寺子屋」もしていましたので、
寺子屋の先生は実はスパイだった!という訳です。
隠密は幕府側にも居たわけで、お互いにスパイし合っていました。
幕府の側では、各藩がちゃんと藩の内政や運営を行っているかを監視して、
こと有れば言いがかりを付けて、お国つぶしに及ぼうと虎視眈々。
実際お国つぶしになった藩は多数あり、
仙台藩の隠密はその動きを逆に偵察して、
付け入られないように警戒していたのでしょう。
こちらが、バーチャルの杜とリアルワールドの境目です。

ここは、昔の奥州街道(写真右手)が、仙台の街中に入って、角を左に曲がるところ、
通りがかった人をチェックしやすい絶好の場所、
今も街中に残る不思議なスポットでしょう。

初詣の「はしごのお参り」だったのですが、
日本では八百万(やおよろず)の神様や仏様が共存していらっしゃいますので、
何か所行っても、それは問題はないのだと。