少し涼しくなった東京ですが、1年ぶりに行って来ました。
今回は孫の中学生の文化祭を見て、そのあと、我が息子と散歩することに。
スタート地点は九段坂、ここから見えるお濠は牛ヶ渕です。

九段下から大手町までの散歩は、
途中で北の丸公園と皇居東御苑を通るコースで、
メトロに乗れば5分間ですが、ゆっくり散歩すれば1時間くらいでしょう。

土手の坂道を登って、田安門を潜った先に・・・

日本武道館が見えて、そこから脇道に入ると、
千鳥ヶ淵を望む眺めの良いところに出ました。

北の丸公園を抜けて、江戸城の北桔橋(きたはねばし)から皇居東御苑に入ります。
桔橋=撥ね橋なのでした。
(木へんに吉、「桔」という字は、桔梗などで見かけるものの、はねると読むのは難しい)

敵が来れば橋を落とせるように、跳ね橋にしてあったようですが、
江戸時代にはこの橋はほとんど跳ね上げた状態になっていたらしい。
江戸城の天守台です。天守は有りません。
江戸時代初期の明暦の大火(1657年)で天守は焼けて、再建されませんでしたが、
お城の再建よりも・・・

丸焼けになった江戸の街の復興を優先するという、実に賢明な選択でした。
本丸御殿のほうは再建されましたが、幕末の1863年に焼失し、
その後、明治新政府に渡されたのは西の丸仮御殿でした。

江戸城のあとは、今は観光客が寝転んでのんびりするところ。

二の丸庭園にやって来ました。ビル街のすぐ横の静かな空間です。

水面に浮かぶのはアサザの花でした。

大手三之門跡の立派な石垣を通ると、

皇居三の丸尚蔵館は休館して、増築の工事中でした。

このあと、
大手門からお濠を渡り、ビル街を少し歩き、1時間の散歩を終えて、
次は、メトロ千代田線に乗って、大手町から2駅、湯島まで移動して、
散歩の続きは、上野公園を30分ほど歩き、最終目的地は美術館です。

不忍池の真ん中の道を行き、

蓮の大きな葉っぱを見ながら、

清水観音堂に到着しました。
ここを創設した天海は徳川家康の側近で、家康、秀忠、家光の徳川三代に仕えた僧侶でした。

このお堂には、
歌川広重の浮世絵「
清水観音堂の月の松 」と同じ形をした、
くるっと巻いた松が、今も残るのは素晴らしい。
と思ったら・・・2012年に復元されたもの。見事な技でした!

最終目的地、東京都美術館には1年ぶりに来ました。
ゴッホの作品30点を見たあと、
イマーシブ・コーナーは撮影可でした。ゴッホのアルルの部屋の絵が現れ、

次の瞬間に絵は変化して、ゴッホの絵が動き出す・・・

没入(immersive)体験、というには大げさな気もしますが、
日帰りで仙台に戻りました。