<< アジサイが咲き始めました @ 広瀬川 ~ 6 ~ 水沢の歴史散歩 ... >>

~ 7 ~ 水沢の歴史散歩(続き) 明治・大正・昭和の偉人 後藤新平と斎藤實 

水沢の歴史散歩の続きです。
後藤新平が生まれた武家屋敷に来ました。後藤新平は安政4年(1857年)に生まれ、
明治・大正時代に、鉄道院総裁・東京市長などを歴任した偉人です。
~ 7 ~  水沢の歴史散歩(続き)  明治・大正・昭和の偉人 後藤新平と斎藤實 _f0100593_15511124.jpg
屋根は茅葺きで、武家屋敷にしては農家のような外観。
後ろは奥州市役所ですが、そこは昔はお城だったところ。
~ 7 ~  水沢の歴史散歩(続き)  明治・大正・昭和の偉人 後藤新平と斎藤實 _f0100593_15512456.jpg
入ってみると、質素ながらも武家らしい雰囲気が有って、
~ 7 ~  水沢の歴史散歩(続き)  明治・大正・昭和の偉人 後藤新平と斎藤實 _f0100593_15515254.jpg
囲炉裏は昔の雰囲気そのまま。
~ 7 ~  水沢の歴史散歩(続き)  明治・大正・昭和の偉人 後藤新平と斎藤實 _f0100593_15520386.jpg
お庭でアヤメが見ごろでした。
~ 7 ~  水沢の歴史散歩(続き)  明治・大正・昭和の偉人 後藤新平と斎藤實 _f0100593_15521038.jpg
こちらは、後藤新平記念館です。
~ 7 ~  水沢の歴史散歩(続き)  明治・大正・昭和の偉人 後藤新平と斎藤實 _f0100593_15525390.jpg
後藤新平は医者でも有ったのです。
明治15年(1882年)板垣退助が襲われたとき、
愛知医学校で校長と病院長をしていた後藤が手術しました!
執刀中の様子です。(中央でしゃがむ姿)
~ 7 ~  水沢の歴史散歩(続き)  明治・大正・昭和の偉人 後藤新平と斎藤實 _f0100593_15540278.jpg
板垣死すとも自由は死せず!
ちゃんと生きていましたが。

夫妻の写真です。
下は麻布の邸宅で、3000坪も有りました。
~ 7 ~  水沢の歴史散歩(続き)  明治・大正・昭和の偉人 後藤新平と斎藤實 _f0100593_15544367.jpg
後藤新平は内務省衛生局長となったあと、大仕事を行います。
日清戦争の帰還兵23万人余の検疫事業です。
明治28年(1895年)、短期間で建物と設備を整え、
コレラの蔓延を防止し、諸外国から賞賛を受けました。

それが評価されて、その後に台湾民政局長、初代満鉄総裁となり、東京市長にもなりました。

次の大仕事は、関東大震災(大正12年:1923年)で壊滅した東京の復興をおこなったことでしょう。
「大ぶろしき」と言われながらも、帝都復興院総裁として、将来を見据えて都市計画を推進し、
大規模な区画整理を行い、今に残る道路や公園を整備して、今に残る都市基盤を造りました。

その後、東京放送局総裁の初代総裁などをして、
昭和4年(1929年)に亡くなりました。

活動範囲の広さと、その先見性と、おまけに実行力まで備わった、そんな偉人でした。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

水沢の吉小路という狭い一角に、偉人三人の生家が並んでいる、という案内図です。
左から斎藤實、高野長英、後藤新平。
~ 7 ~  水沢の歴史散歩(続き)  明治・大正・昭和の偉人 後藤新平と斎藤實 _f0100593_11095581.jpg
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

最後は斎藤實(まこと)です。
それほど有名では有りませんが、日本の総理大臣だった人。
その後、2.26事件で暗殺されました。夫婦で銅像になっています。
~ 7 ~  水沢の歴史散歩(続き)  明治・大正・昭和の偉人 後藤新平と斎藤實 _f0100593_15572284.jpg
安政5年(1858年)の生まれ。まだ江戸時代です。
生まれた武家屋敷跡には当時の建物は無く、
今に残るのは、斎藤氏亡き後の質素な自宅(左)と記念館(右)です。
~ 7 ~  水沢の歴史散歩(続き)  明治・大正・昭和の偉人 後藤新平と斎藤實 _f0100593_15581203.jpg
斎藤實は13歳で県庁で給仕をして、その後海軍兵学校に入り、
明治39年(1906年)海軍大臣になりました。
大正8年(1919年)に、朝鮮総督になったときは、
武力による統治から文治政治へと施策を転換を図ったそうです。
~ 7 ~  水沢の歴史散歩(続き)  明治・大正・昭和の偉人 後藤新平と斎藤實 _f0100593_15582248.jpg
昭和7年(1932年)に満州事変が起こり、
犬養毅首相が暗殺される「5.15事件」のあとに、、
後任の総理大臣に就任したのが斎藤實でした。

軍の圧力が高まるなか、
大正デモクラシーや国際協調の精神を大切にして、
ファシズムや軍国主義に対抗し、
軍国主義を推進する陸軍からは、煙たい存在でした。

昭和初期の世相です。
経済不況で、農村は疲れ切り、貧富の差は拡大し、
世相は暗いなか、陸軍の暴走が始まっていました。
~ 7 ~  水沢の歴史散歩(続き)  明治・大正・昭和の偉人 後藤新平と斎藤實 _f0100593_15584028.jpg
1936年(昭和11年)内大臣をしていたとき、
陸軍の青年将校による「2.26事件」のテロに遭遇します。

このとき殺害された国家の主要人物は3人。

大蔵大臣 高橋是清~軍の膨大な軍事費要求を拒否
内大臣  斎藤實~親英米派で軍縮派の象徴
陸軍教育総監 渡辺錠太郎~リベラル派の教養人

当時の総理、岡田啓介も襲われましたが、危機一髪で難を逃れました。
~ 7 ~  水沢の歴史散歩(続き)  明治・大正・昭和の偉人 後藤新平と斎藤實 _f0100593_15584645.jpg
雪の降る早朝5時 210人で邸内に侵入し いきなり銃を発砲
夫人は「撃つなら私を撃って」と抵抗しましたが、
~ 7 ~  水沢の歴史散歩(続き)  明治・大正・昭和の偉人 後藤新平と斎藤實 _f0100593_15590196.jpg
斎藤氏は殺害され、夫人も重傷を負いました。
10分ほどの出来事だったと。(写真は銃弾が貫通した鏡)
~ 7 ~  水沢の歴史散歩(続き)  明治・大正・昭和の偉人 後藤新平と斎藤實 _f0100593_17182948.jpg
ストーブの前にあった座布団が残っています。
銃弾の跡がついたもの。
~ 7 ~  水沢の歴史散歩(続き)  明治・大正・昭和の偉人 後藤新平と斎藤實 _f0100593_15590980.jpg
@@@@@@@@@@@@@@@

このあとの日本の歴史です。
この後も軍の暴走は止められず、
昭和11年(1936年)盧溝橋事件で日中戦争がはじまり
さらに戦争への道を歩み、
昭和14年(1939年)無謀で悲惨な太平洋戦争へ突入し
昭和20年(1945年)敗戦して、軍国主義は終了します。

@@@@@@@@@@@@@@@

蔵書が納められた書庫が残っています。
郷里の人のために斎藤實が建てました。(昭和7年)
~ 7 ~  水沢の歴史散歩(続き)  明治・大正・昭和の偉人 後藤新平と斎藤實 _f0100593_15592956.jpg
こちらは夫人の写真です。
~ 7 ~  水沢の歴史散歩(続き)  明治・大正・昭和の偉人 後藤新平と斎藤實 _f0100593_15582905.jpg
戦災で夫人が疎開してきて、ここが住居になりました。
~ 7 ~  水沢の歴史散歩(続き)  明治・大正・昭和の偉人 後藤新平と斎藤實 _f0100593_15593783.jpg
今は珍しい五右衛門風呂です。
ふたをなべ底に落として入ります。
~ 7 ~  水沢の歴史散歩(続き)  明治・大正・昭和の偉人 後藤新平と斎藤實 _f0100593_15594406.jpg
もともとは、「水沢文庫」として建てられた建物でした。
その説明文です。
~ 7 ~  水沢の歴史散歩(続き)  明治・大正・昭和の偉人 後藤新平と斎藤實 _f0100593_17192831.jpg
手書きの旧宅見取り図です。
~ 7 ~  水沢の歴史散歩(続き)  明治・大正・昭和の偉人 後藤新平と斎藤實 _f0100593_15594903.jpg
夫人は昭和46年(1971年)に死去 享年98歳。 

夫婦ともに、明治の人らしい、立派な方でした。

by ciao66 | 2025-06-17 09:31 | 東北あちこち | Comments(2)
Commented by ペンタファン at 2025-06-18 21:47
水沢の歴史散歩、
後藤新平の旧宅、茅葺屋根と囲炉裏がいいですね。
水沢の吉小路という狭い一角に偉人の生家が並んでいとは、
偶然なのか必然なのか? 考えながら見学するには、良さそうですね。
斎藤氏の暗殺の銃弾が貫通した鏡、よく残っていたと思いました。
Commented by ciao66 at 2025-06-19 17:39
狭い一角に偉人の生家が並んでいるのは、珍しいですね!
3人とも生まれたのは江戸時代ですから、武家として教育を受け、育てられた人でした。
幅広い視野も共通で、武士の精神も感じます、先人の影響もあったことでしょう。
後藤新平は、高野長英の縁戚でした。罪人の親戚だといって、子供のころいじめられ、それで発奮したということも有ったようです。
斎藤首相の夫人は、薩摩の武家の娘です。武家の気構えを持って、気丈に2.26のテロに対応したのでしょう。割れた鏡は歴史の証人のように思われます。
名前
URL
削除用パスワード
<< アジサイが咲き始めました @ 広瀬川 ~ 6 ~ 水沢の歴史散歩 ... >>