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第15話 中世の面影の残るザンクト・アルバン地区 @バーゼル

渡し船でザンクト・アルバン地区に上陸して、時刻はもう午後1時、
船着き場の近くで、感じのいいレストランを見つけました。
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黒板のメニューにはTom Kha gai Eintopf + Poule と有ります。
トムカーガイはタイ料理とは知らずに、
何人かが食べていて美味しそうだと、英語メニューを見て私も注文したのです。
アイントプフ=ドイツ風の煮込み料理に、プール=鶏(フランス語)を加えて、
エスニック風に仕立てたのでしょうか。
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左に半分写ったのはライスで、スープに入れて食べました。
スパイスが効いてなかなか美味しかったのです。
たまたま発見して入った所が「当たり」で良かった♪

レストランは中世から残った古い建物の一部でした。
いまは製紙と印刷がテーマの博物館、
Basler Papiermühle となっています。
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窓から博物館の展示の様子は判りました。
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12世紀にできた水車小屋の建物が、
500年前に製紙と活版印刷の工場になった。
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博物館には入場しませんでしたが、なかなかいいところでした。
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中世では街はずれだったここは、今もノスタルジックな雰囲気が漂い、
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水車小屋へと流れる小川は、緑がいっぱいの気持ちのいいところ。
この左手には・・・
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古い城壁が残っていました。ライン川のそばまで数百メートル、
バーゼルで残るのはここくらいかも?
交通の邪魔にならなかったからでしょうか。
市街の外側では銃眼が覗いています。
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反対側(市街地のほう)から見ると、
いかにも「砦」という雰囲気ですね。
良く残ったものです。
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坂道を登って丘の上に出ました。
そこにあるのは・・・
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1230年に出来たという聖アルバン門です。
市街地側は時計がついています。
(ザンクト・アルバン=聖アルバン)
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門を潜って向こう側へ。
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反対側の眺めです。この時は忘れていたのですが、
ここは「世界ふれあい街歩き」で出てきて、町の人が塔に集まってお祭りの準備をしていた場所。螺旋階段で上がったら面白かったでしょうが、行ったときは、賑やかな音楽は聞こえてこなかったので、誰もいなかった?
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塔のある丘から降りて、
トラムに乗って今度は別の門へ・・・
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市内を横断して東から西へ、
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街の中心部を通過中、
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中世当時の街の西端に来ました。
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そこにあるのは、お城のような塔、シュパーレン門です。
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グサッと刺さると痛いでは済まない
怖い門です。
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フランス方面からこちらに来ると、
この門にぶち当たります。
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門の真ん中を通すわけにいかないので、
トラムはぐるっと半円を描くように迂回して、
停留所もこの通り、先頭から後ろが見えないかも・・・
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次の目的地は、電車の後ろに見えるバーゼル大学植物園です。
by ciao66 | 2019-07-09 10:55 | 独・仏・スイス2019 | Comments(2)
Commented by milletti_naoko at 2019-07-11 17:11
聖アルバン門もシュパーレン門も、門の上にある塔やお城がおとぎ話の世界に出てくるようで、かわいらしいですね。レストランのメニューに、さりげなくタイ料理が並んでいて、ドイツ風にアレンジされているというのも興味深いです。野菜がたっぷり、おいしいお店と料理に出会えて、よかったですね♪ ポルトガルでは時々あったものの、地元の料理店で白いごはんが出てくることは、ヨーロッパではイタリア以外の国でも少ないように思うので、こうしてライスが食べられるのもいいなと思いました。水車小屋が、活版印刷が生まれた頃に、製紙・活版の工房となったという歴史も興味深いです。当時はきっとそれで経済が栄えたかもしれませんね。
Commented by ciao66 at 2019-07-11 20:10
二つの門の中世の頃を想像してみました。たぶん門から外は野原が広がっていたでしょうから、門はぐっとそびえて威圧感も有ったことでしょう。そして、門にある高い塔の上から外がよく見えたでしょうから、そこからの監視効果は抜群だったことでしょう。塔と門がセットになっているというのは凄いですね。今ではとてもメルヘンに見えるかもしれませんが・・・

その塔付きの立派な門ができたのも、中世時代の経済的繁栄が有ってのことでしょう。当時からの印刷・製紙の勃興も有りましたし、ライン川の水運が大きな役割を果たしていたようです。いまでもここはスイスの唯一の貿易港(河港)だそうです。

このレストランは博物館に付属していたところでしたが、メニューの意外性も有って味もとても良くて楽しめました。旅が始まって5日目となり、そろそろご飯が欲しい時期だったかもしれません。日本のお米とは全く違い細長いお米でしたが、お料理にはぴったり合っていて美味しかったのです♪
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