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下落合の歴史散歩

ここは新宿区中落合の、車も通らない路地を入ったところの小さな公園です。
三角屋根の洒落た家は画家のアトリエでした。
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アトリエの高い窓は北側に有ります。
ここは佐伯祐三アトリエ記念館。新宿区の博物館になっています。
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入場料は無料です。入ってみました。
外から見えていた明かりはスポットライトだったようです。
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下落合の風景を描いた作品です。ここは今は落合ですが、大正10年当時は「豊多摩郡落合村落合661番地」だったそうです。
武蔵野の風景が残るのどかなところだったのでしょう。
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説明書きがなかったのですが自画像でしょうか。モデルは佐伯画伯でしょう。
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パリから戻ってここに居を定めて描いた作品です。
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昔の地図です。今も残るくねくね曲がる道は当時からのものでしょう。
右上は山手線目白駅、右下付近は高田馬場駅、南側を東西に走るのは西武新宿線です。
当時、この近くは文学者や画家が多く集まっていたそうです。
西武グループの『目白文化村』として開発され、堤康次郎もここに住んでいた。
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佐伯祐三の旧居の復元模型がありました。
緑の屋根はアトリエ(現存)赤い屋根は佐伯画伯が「自分で」建てたという離れ家。
グレーの屋根は母屋(建物は現存せずデッキで位置が示されています)。
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画伯が自作したという建物の内部です。なかなか器用な方ですね。
アールをいかした天井や、開口部のデザインが面白いです。
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母屋の一部だけは復元されています。こちらは純日本風で当時の標準だったのでしょう。
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中央は今はない母屋の跡でデッキになっています。
旧居跡の敷地は樹木が多く植えられ、ミニ公園になっているのですが、
そこだけは武蔵野の原風景のかけらが残っているような感じがしました。
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佐伯祐三アトリエ記念館 を終えて、
地元人しか行きそうにもないスポット?の散歩は続きます。
しばらく歩き、次に来たのは下落合野鳥の森公園です。やはり車の通らない路地の奥!
急坂を降りていくと・・・
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昔の武蔵野の風景はこうだっただろうという光景に出会います。
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鳥の声がよく聞こえます。
姿はよく見えませんが・・・。
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樹木の上のほうにいたのでしょうか。
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丘を降りたところにオベリスク型の案内塔?が有りました。
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お隣の薬王院ですが、ここは門からちょっと入ってみただけ。
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せっかく丘を降りてきたのですが、また坂を昇ります。
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次に来たのはおとめ山公園 です。
江戸時代は将軍家の鷹狩などの狩猟場だったので立ち入り禁止で「おとめ山(御留山、御禁止山)」と呼ばれていたので、現在の公園の名前になったそうです。

公園にはちょっとした空中散歩を楽しめる施設が出来ていました。
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地上からの高さはそれほどでもないのですが、変化は楽しめます。
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谷底へ下りる階段です。なかなか野趣あふれる場所ではありませんか。
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明治維新ののち、大正から昭和初期はここはお屋敷だったという説明版です。
相馬氏は敷地を政府から買い受けたのでしょうか。
その後も、そのまま保存され開発を免れた貴重な場所だということが判ります。
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一番下まで降りてきました。
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散歩のスタート地点は目白駅の反対側からでした。
目白台の日本女子大です。昔は三井家のお屋敷だったところ。
三井家が5000坪を寄付をして日本女子大の敷地になったという。
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朝ドラの「あさが来た」のモデルになった歴史上の人物は広岡浅子ですが、
日本女子大の成瀬記念館で「女子大学校創立の恩人―広岡浅子展」を見ようと寄ってみたのです。
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冒頭の佐伯祐三アトリエ記念館へはここから都バス練馬車庫行きに乗って、目白駅を通り過ぎ聖母病院入り口で下車。
目白から下落合を一周した散歩でした。
by ciao66 | 2016-03-13 18:53 | 東京散歩 | Comments(10)
Commented by Clearwater0606 at 2016-03-13 23:16
武蔵野の風景については創造するしかない訳ですが、かなり興味あります。

日本女子大の成瀬記念館、とても綺麗な建物ですね。
Commented by ciao66 at 2016-03-14 13:56
今に残る武蔵野の風景の残滓から昔の姿を想像することができそうです。
ず~っと広がっていたんでしょうね。
日本女子大のある所はちょっとハイソな雰囲気の上品な街でした。
Commented by トムソーヤ at 2016-03-15 09:54 x
下落合に武蔵野の風景が残っているとは意外でした。
東京在住ですが、いろいろ知らないところが多いものです。

先日築地を散策しましたが、歌舞伎座と築地がやっと繋がりました。隣同士だったのかと。

街歩きの面白さですね。
Commented by ciao66 at 2016-03-15 19:22
東京は街のなかに高低差があり、丘の上と下で違う景色が見えるという面白さがありますね。今回歩いたところは初めてでしたが、神田川沿いでも椿山荘のあたりでは武蔵野の面影という印象はないのですが、下落合ではそれが少し残っているように思われました。
Commented by cahieretstylo at 2016-03-17 22:06
「新宿区」にこのような景色が残っているなんて
東京のこと全然知らないなぁ私。
冒頭のアトリエも坂も路地も素敵です。歩いてみたいと思いました^^
そして今話題の日本女子大学。
ドラマの中で父親が「目白の5000坪の別荘を…」と主人公に託す場面がありましたね。
いいシーンだったのに、目白にごごごごせんつぼ!?
となってしまった小市民です。
Commented by ciao66 at 2016-03-18 18:48
ドラマのシーンを見てどんなところか行ってみようと思ったのです。
大きな敷地は普通の家なら何件の家が建つことやら。
当時はどんな別荘が建っていたんでしょうね?
新宿区は新宿駅周辺は人ごみが多くて、ちょっと避けたい場所ですが
それを外せば意外にいい散歩スポットがあちこちにあるようですよ♪
Commented by ひろし at 2016-03-20 18:05 x
新宿区に、こんな素敵な場所があるとは・・・初めて知りました。
新宿は、15年近く通勤していたこともあり意外な感じで驚いています。
下落合野鳥の森公園は、やはり車が入らないところがいいのかも知れませんね。
神田川や明治通り沿いの都電が通る風景とも違い独特のこじんまりとした静かそうで良い雰囲気のところが素敵だと思いました。
Commented by ciao66 at 2016-03-21 12:41
路地の奥に公園があるというのはちょっと意外でしたが、静かな環境が守られていいのでしょうね。くねくねした道が昔からあったことを思わせるのでそれからも歴史を感じます。
桜開花もまもなく、そのころには明るい光景が広がっていることでしょう。
Commented by milletti_naoko at 2019-09-18 18:24
中学生の頃、西武新宿線の東伏見駅の近くに住んでいたので、新宿に行くのに電車に乗るたび、下落合や高田馬場という駅名を目にしていましたが、電車を降りて訪ねたことも、どういう場所かも考えたことさえありませんでした。その下落合に興味を持って、記事ランキングリンクから拝読したのですが、野鳥の森公園、緑が今も残り庭園が美しいですね。アトリエ跡も、光をふんだんに取り込み、高みから風景が見られるように工夫が凝らされていて、さすが画家のアトリエだなと興味深いです。おとめ山公園の名の由来にも驚きました。そうして、イタリアのピエモンテの山で、サヴォイア家のイタリア王が利用していた狩猟の館や山野を見かけたことを思い出しました。狩猟はどこか戦にも通じるところもあるために、世界の王侯貴族の趣味だったのだろうかと思いながら。
Commented by ciao66 at 2019-09-18 20:35
いつも通るがいまだ行ったことが無いところ、というのはちょっと気になる存在ですよね。私の記事の場合は、いつも近くまで行くが、いまだ行ったことのないところが下落合周辺だったのですが。
 神田川沿いの低地(少し込み合っている)から坂道を上がると、違う世界が広がっている(緑のある落ち着いた住宅街)というコントラストが有ります。
 そして、武蔵野の森が広がっていた昔をしのばせる公園も有ったり、散歩にはなかなかいいところでした。
 おとめや山の由来の狩猟地はイタリアでもそのほかのヨーロッパでも王侯の趣味だったのでしょうね。この日本でもまた!
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