<< 27. 緑あふれるイルム公園と... 25. ヴァイマルの城美術館と... >>

26. ゲーテが50年間住んだ家とそのお庭@ヴァイマル

フラウエンプラーン広場に停まった観光馬車です。
ゲーテの時代は200年前、まだ馬車に乗っていたころでした。
広場にゲーテの50年間住んだ家があります。
26. ゲーテが50年間住んだ家とそのお庭@ヴァイマル_f0100593_20372510.jpg
ゲーテの家はこれ、とても立派です。
家はザクセン・ヴァイマル公国の大公から1872年にプレゼントされたもの。
ゲーテの功績がいかに大きかったかが判ります。
26. ゲーテが50年間住んだ家とそのお庭@ヴァイマル_f0100593_21042863.jpg
家に入りました。広場の様子が中から見えます。
冒頭の馬車はどこかへ行ったようです。
26. ゲーテが50年間住んだ家とそのお庭@ヴァイマル_f0100593_20374789.jpg
これは玄関ですが、こことは別に大きな馬車の入り口もあります。
26. ゲーテが50年間住んだ家とそのお庭@ヴァイマル_f0100593_20375539.jpg
緩やかな階段は歩きやすく、楽に登れるようにゲーテが考えた階段だそうです。
大きなスペースが必要ですが、確かに歩きやすいね、と感じました。
26. ゲーテが50年間住んだ家とそのお庭@ヴァイマル_f0100593_20381803.jpg
階段室の天井です。
26. ゲーテが50年間住んだ家とそのお庭@ヴァイマル_f0100593_20382346.jpg
部屋に入りました。どこも彫刻や絵画が並び、当時の様子がそのまま残っています。
そして、部屋ごと色彩が違っているのも注目です。
26. ゲーテが50年間住んだ家とそのお庭@ヴァイマル_f0100593_20400259.jpg
ゲーテの採集した品々でしょうか。
26. ゲーテが50年間住んだ家とそのお庭@ヴァイマル_f0100593_20383874.jpg
今度は青の部屋です。
26. ゲーテが50年間住んだ家とそのお庭@ヴァイマル_f0100593_20384292.jpg
中庭を囲んだ家なのです。風通しや採光が良さそうです。
26. ゲーテが50年間住んだ家とそのお庭@ヴァイマル_f0100593_20384833.jpg
表からは想像もできない裏庭です。畑や花壇の眺めが安らぐ感じ。
26. ゲーテが50年間住んだ家とそのお庭@ヴァイマル_f0100593_20385890.jpg
これは、ゲーテ夫人(クリスティアーネ)と子供。
26. ゲーテが50年間住んだ家とそのお庭@ヴァイマル_f0100593_20390714.jpg
ゲーテが描いたクリスティアーネの絵です。事実上の結婚はゲーテが39歳の時。
ゲーテは豊かでしたが貴族では無く、33歳の時にその功績から貴族に列せられます。
奥さんの出身が相応しくないと、周囲に思われて、正式に結婚できなかった。
26. ゲーテが50年間住んだ家とそのお庭@ヴァイマル_f0100593_20391485.jpg
そういう中でも夫人はでも明るい性格で、ゲーテと仲良く18年暮らして、やっと機は熟して正式に結婚ということに。
そのときゲーテ57歳。その10年後にクリスティアーネは亡くなります。

クリスティアーネの部屋です。
26. ゲーテが50年間住んだ家とそのお庭@ヴァイマル_f0100593_20392369.jpg
(どの部屋からだったか忘れましたが)窓から眺める広場の様子です。
26. ゲーテが50年間住んだ家とそのお庭@ヴァイマル_f0100593_20393131.jpg
次々と現れる部屋の数々・・・。
26. ゲーテが50年間住んだ家とそのお庭@ヴァイマル_f0100593_20394403.jpg
見事なお皿です。
26. ゲーテが50年間住んだ家とそのお庭@ヴァイマル_f0100593_20394789.jpg
26. ゲーテが50年間住んだ家とそのお庭@ヴァイマル_f0100593_20395989.jpg
26. ゲーテが50年間住んだ家とそのお庭@ヴァイマル_f0100593_20401618.jpg
これは何でしょう。ゲーテが採集した鉱石の見本です。
ゲーテは公国の鉱山の管理までしていて、その研究もしていたのです。
26. ゲーテが50年間住んだ家とそのお庭@ヴァイマル_f0100593_20402145.jpg
200年前の時計。まだ動いていて、時報も鳴ったのです♪
それは当時と同じ音色なのでしょう、
ゲーテが聞いたのと同じ音を今また聞ける・・・ちょっとした体験かもしれません。
26. ゲーテが50年間住んだ家とそのお庭@ヴァイマル_f0100593_20404537.jpg
ゲーテの書庫です。
26. ゲーテが50年間住んだ家とそのお庭@ヴァイマル_f0100593_20410708.jpg
ゲーテの書斎です。ここには入ることができません。外から眺めるだけ。
右手奥の机で執筆したのでしょう。
重厚な家具に囲まれ、部屋の色調は明るく落ち着いた感じ。
26. ゲーテが50年間住んだ家とそのお庭@ヴァイマル_f0100593_20500083.jpg
書斎に繋がる寝室です。 
(左手が書斎、もとは召使部屋ですが、晩年は便利なここが寝室になった)
ゲーテはここで息を引き取りました。
「もっと光を」という有名な言葉とともに。
26. ゲーテが50年間住んだ家とそのお庭@ヴァイマル_f0100593_20412422.jpg
この言葉に深い意味はなく、
ただ単に寝室が暗かったので明るくしてほしいということだった。
という説があります。
ゲーテも普通の人間でもあったということでしょう。

ご紹介しきれなかったお部屋もあります。
ゲーテの家の公式ページの Audio Guide texts をご覧ください。

(どの部屋からだったか忘れましたが)窓から眺める庭の様子です。
26. ゲーテが50年間住んだ家とそのお庭@ヴァイマル_f0100593_20412911.jpg
お庭に出てみました。広いのです。
26. ゲーテが50年間住んだ家とそのお庭@ヴァイマル_f0100593_20413532.jpg
花が咲き、当時は野菜畑もあった。
26. ゲーテが50年間住んだ家とそのお庭@ヴァイマル_f0100593_20415631.jpg
26. ゲーテが50年間住んだ家とそのお庭@ヴァイマル_f0100593_20423071.jpg
ゲーテ博物館に入りました。
(ゲーテの家とは別なので、たぶんここはテューリンゲンカードで入場)
ゲーテの家族、ゲーテの子供時代でしょう。 
26. ゲーテが50年間住んだ家とそのお庭@ヴァイマル_f0100593_20423516.jpg
ゲーテが遊んだ紙芝居です。
フランクフルトのゲーテの家でもこの紙芝居の話は出てきました。
26. ゲーテが50年間住んだ家とそのお庭@ヴァイマル_f0100593_20424392.jpg
イタリアの火山噴火。イタリア紀行の頃でしょう。
26. ゲーテが50年間住んだ家とそのお庭@ヴァイマル_f0100593_20430155.jpg
気球にも乗ったのか?
26. ゲーテが50年間住んだ家とそのお庭@ヴァイマル_f0100593_20430597.jpg
ゲーテは良く旅に出た人です。記録はこの辞書のようなファイルにつづられた。
右はメモを入れるミニ引き出し。
26. ゲーテが50年間住んだ家とそのお庭@ヴァイマル_f0100593_20431757.jpg
若い頃のゲーテ。
26. ゲーテが50年間住んだ家とそのお庭@ヴァイマル_f0100593_20425465.jpg
これはイメージ通りのゲーテ像でしょう。
26. ゲーテが50年間住んだ家とそのお庭@ヴァイマル_f0100593_20432365.jpg
帰国後、ゲーテの人物像、そして奥さんはどういう人物なのか、ゲーテを巡る女性たちについて興味がわいたので一冊の本を読みました。

ゲーテが愛した妻クリスティアーネ」 エッカッルト・クレスマン著 重原眞知子訳

「いったいこのカップルは男として女として、夫として妻として・・・日常のレベルでどんな夫婦だったのか。・・・夫婦が交わした手紙を中心に・・・当時のヴァイマル社交界のゴシップやエピソードも交えて・・・鮮やかに描き出している」(訳者あとがき)
~なかなか面白い本でした。

次回ゲーテの山荘の巻に続く。
by ciao66 | 2015-07-26 14:05 | ドイツを巡る2015 | Comments(6)
Commented by ひろし at 2015-07-26 20:19 x
ゲーテの家、立派すぎてビックリしてしまいました。
部屋数が多いのと、各部屋ごとに色が違うとは・・・
今、オフィスの会議室の色が、いくつかある企業は、ありますが当時としては、だいぶ先進的ですね。
それとは、対照的に庭は、シンプルな感じがしましたが、これは、これでとても良い雰囲気ですね。

Commented by ciao66 at 2015-07-26 21:24
ゲーテの家の部屋の数はオーディオガイドに記載のものを数えました。多分13部屋以上はあると思われます。それ以外に公開されていない部屋もあると思われるので総数は?です。(本文中ほどにそのリンクを追加しました)
色が部屋ごとに違うのはそれで気分転換をする目的かもしれませんね。

お庭には今は野菜はなく、お花だけ、当時は菜園もあったそうです。
いまでも野菜を作れば、ゲーテの名声で高く売れるのでは?
Commented by Clearwater0606 at 2015-07-26 21:30
2枚目のお写真の自転車の女性が素敵ですね。
Commented by ciao66 at 2015-07-26 21:48
ちょうど通りかかったので、アクセントに参加していただきました(笑)。
よく見ると・・・ながら運転ですね。
Commented by ciaomami at 2015-07-27 11:15 x
ゲーテの女性遍歴に興味が湧くとはこれまた面白い展開で。早速読書とはciao66さんらしいです(^^)
Commented by ciao66 at 2015-07-27 16:25
やはりそこに来ましたか!ゲーテは生真面目でもあり、意外にくだけたところも有り、人間像としては面白いと思ったのです。
名前
URL
削除用パスワード
<< 27. 緑あふれるイルム公園と... 25. ヴァイマルの城美術館と... >>