ハンプトン・コート宮殿南側のプリヴィー・ガーデン The Privy Garden に来たところ、
先ほどまで晴れていた空は、あっという間に雲が広がり、撮影は厳しくなりました! ![]() 青空も見えているものの、厚い大きな雲が次々と通過して、光を遮り、 せっかくのイングリッシュ・ガーデンも、撮影がうまくいきません。 ![]() 宮殿の南のファサードは、建築家クリストファー・レンの設計により、増・改築された部分で、 テューダー様式ではなく、17世紀のものですが、不思議に全体と調和しています。 ![]() テムズ川の景色が見えるところ。 ![]() 川沿いの Thames Path を散歩する人々。 散歩もいいな、と思ったのですが、見学途中だった宮殿内に戻ります。 ![]() グーグルマップを再掲、とにかく広いお庭です。 ![]() また少し晴れてきました。猫の目のように変わる空模様です。 雲のスピードはとても速く、イギリスらしいお天気なのでしょう。 ![]() Eeast Gate にいた観光馬車です。二頭立ての立派な馬! ![]() 次に来たのは、ヘンリー8世の部屋 Henry8`s Apartments 。 グレイト・ウォッチング・チェンバーの豪華な天井を見上げます。 ![]() ここは、ヘンリー8世の時代の建物が残っています。 大きなタペストリーの掛かる壁。 ![]() その少し前に、王様に出会いました!ヘンリー8世です。 家来を連れて何処へ行くのか?付いていったのですが・・・ ![]() 来たのは、先ほどの部屋の隣にある、グレイト・ホールでした。 ここは中世イギリスでもっとも大きなホールといわれ、 宴会の大食堂だったところです。 ![]() 立派な銀の食器が並んでいます。 ![]() 王様は何処に行ったのでしょう?と思ったら・・・ 別の部屋から声が聞こえてきました。 イベントの寸劇が始まったのです♪ 寸劇はそのまま中庭へ移動、 王妃は誰だったのか?王に何か抗議しているようでしたが、 アン・ブーリン?キャサリン・ハワード? ![]() せっかくの劇も、英語がうまく聞き取れず、ちょっと残念。 姿を見るだけでも面白いのですが、話が分かればもっと良かったのに・・・。 ![]() 筋がつかめない劇を置いて、ヘンリー8世の部屋に戻りました。 グレイト・ウォッチング・チェンバーからチャペルへと続くギャラリーです。 ここは、「ホーンテッド・ギャラリー」という怖い別名があり、幽霊が出る場所だそうです。 ![]() 幽霊は5人目の王妃のキャサリン・ハワード。 不義密通の事実が発覚したのち、チャペルにいる王に命乞いしようと、この廊下を走り、 捕えられひきずられていったという。 その後、ロンドン塔で処刑されて、自業自得のこととはいえ、気の毒なことでした。 ![]() 次に来たのは、宮殿内で一番立派で美しいところ、チャペルです。 残念ながらここは撮影禁止だったのですが、 Chapel Royal からお借りした画像で、素晴らしい天井の装飾をご覧ください。 ![]() 目を見張るような美しさでした。 ![]() 建物はまるで迷宮のようです。案内図を見ても判らず 「行きたい場所は何処? 私はいま何処?」 となり、 案内の方に、「ウィリアム3世の部屋に行きたいのです。」とお願いしたところ、 親切にも、通行禁止の柵を幾つも外して、連れて行ってくれました。 ![]() ところで、ウィリアム3世はどの時代の王でしょう。(あまり有名では有りません) テューダー王朝の次は、ドイツから来たジェームス1世が創始者のステュアート王朝、 その後クロムウェルの共和政を経て、名誉革命でオランダから来た王が、 メアリー2世と夫婦で共同統治したウィリアム3世(在位1689年~1702年)です。 William3`s Apartments を見てみましょう。 素晴らしい階段と、天井は、建築家クリストファー・レンが手がけた芸術品でした。 写真はタペストリーのある部屋。 ![]() 壁一面に綺麗に並べられているのは何でしょう? ![]() 答えは、ピカピカに磨き上げられた芸術品のような銃です。 午後の陽光があたって美しいギャラリー。 この宮殿に来たのが午後1時なのに、もう4時半です。 ![]() すっかり快晴になったようです。 でも歩き疲れて、もう一度広いお庭に出る余力は有りません。 ![]() 午後の陽光があたって美しい建物。 ![]() 最後に来たのが、テューダー朝時代のキッチン Tudor Kitchen です。 ![]() 肉を切るのは切株のうえ!リアルに再現されています。 ![]() キッチンの煙突です。 ![]() Fountain Court の中庭にも陽が射して、建物が綺麗でした。 ![]() 宮殿を離れる前に、ヘンリー8世の6人目の王妃キャサリン・パーについてお話ししましょう。 もう晩年を迎えたヘンリー8世は、最後に素晴らしい王妃に恵まれることになります。 すでに30歳で2回の結婚歴を持ち、学識は抜群、著書は2冊あるという異色の王妃でした。 ヘンリー8世とは死別し、その後4度目の結婚をしたのち、産褥熱で亡くなっています。 王妃は、庶子扱いになっていたメアリーとエリザベスを王女として復権させるべく働きかけ、 彼女達に第一級の教育を施しました。エリザベス1世が賢明で偉大な女王になったのは、 義母キャサリン・パーの功績も大きいと思われます。 ![]() 午後5時、夕日が傾きました。宮殿の見学を終えて帰路に着きます。 この日は10月12日でしたが、日没時刻は午後6時14分。 サマータイムで1時間ずれる為、意外に日没は遅いのです。 ![]() 夕陽があたり美しいテムズ川の散歩道。 ここから橋を渡り、駅に向かいます。 ![]() ハンプトン・コート宮殿駅に到着。私は黄色いマークをピッとするだけ。 ( ここは6ゾーンの駅ですが、オイスターカードにトップ・アップしてあればOKです。 ) ![]() 雲一つない青空とプラットホーム。架線が無いのですっきりしています。 ここは地下鉄と同様に、「第三軌条」から電気を取る路線だったのです。 (グリニッジで乗ったサウス・イースタン鉄道と同じ) ![]() パンタグラフの無い電車が来ました。 ここもナショナル・レールですが、運行会社は South West Trains 。 ![]() ロンドンのターミナルであるウォータールー駅まで30分ほど。 ホテルのあるベイズ・ウォーターへは、ウィンブルドンで地下鉄に乗り換えた方がいいのですが、 ウォータールー駅を見てみようと、終点まで行きます。 ![]() 夕方のラッシュで込み合うターミナル駅は、何も面白いものはなく、疲れるだけでした(汗)。 地下鉄を乗り継ぎ、ベイズ・ウォーター駅に向かいます。 ![]() この日はホテルで夕食。スパイスの効いたチキンのカレーは、 パサッとしたライスと不思議によくマッチして美味でした。 足の状態も、「バンドエイド・魚の目用」と、前日買った靴の効果で、少しづつ良くなってきました。 ![]() ランキング参加中です。 クリックお願いします ♪ 次回もまた郊外編。女王陛下のお城、ウィンザー城に行きます。
by ciao66
| 2012-11-30 07:12
| イギリスを歩く2012
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Comments(6)
一枚目の写真、青空に黒い雲、手入れされた植え込みに今までと様子の違う宮殿。で、不思議な絵のように見えました。おもしろいです。
チャペル美しいですね!いつまでも眺めていたいような装飾です。 そしてそんな荘厳な装飾もいいけど、 午後の陽光が射すギャラリーの落ち着いたシックな色合いも大好きです。 そして豪華食卓(?)を担っていたであろうキッチン!気になります^^ ワイルドに料理していたみたいですね。
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素晴らしい宮殿を楽しませていただきました。
美しい庭園、ヘンリー8世の部屋の豪華な天井、大きな タペストリー、グレイトホールのステンドグラス、 豪華なチャペルの様子、ヘンリー8世の6人目の王妃の お話等々、今回も興味津々でした。 宮殿や、それを取り巻くドラマや歴史が好きなのでしょう! 先週末、国立新美術館でリヒテンシュタイン侯爵家の秘宝を みてきました。
junnote様、陽は射しているのに真っ黒な雲、こういう時の撮影は
結構大変でした、明るさが意外に足らないのです。 宮殿のチャペルは修復がパーフェクトにされているのにも、感心しました。 国王が首長という、イングランド国教会だからこそ、美しさを極めた 教会を造り、その姿で人の心を掴もうとしたのでしょうか。 テューダーキッチンでは、鹿やイノシシ等スポーツハンティングの獲物もよく食べたそうです。 ヘンリー8世だけでなく、エリザベス1世も狩りを楽しんだとか。
はなみずき様、美しい庭園は10月中旬になっても花が残っていましたので
とても嬉しかったのです。ここが今回の旅行の中で一番楽しめた庭でした。 下旬ならもう花は残っていなかったかもしれず、ラストチャンス! ヘンリー8世の6人の王妃の話は、おもに前に紹介した、渡辺 みどり著 「英国王室物語―ヘンリー八世と六人の妃」を参考に書いています。 登場人物はみな個性的で、とても気軽に面白く読めますよ。 それにしても、ヘンリー8世の王妃のうち3人がキャサリンさんだったとは・・・。
タペストリーはヘンリー8世の部屋では色があせて、ちょっと残念にも思ったのです。
綺麗に修復できればいいのですが・・・。 銃のディスプレイはあっと思うインパクトで、見事なものでした。 でも、いちいち降ろして磨いているんでしょうね!
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