午前11時、ロンドンの中心から25Km離れた、リッチモンド・グリーンという公園の前に来ました。
ここは昔の王宮が有ったという、ちょっとした歴史的な場所なのです。 ![]() グーグルマップでRichmondの位置を見ましょう。 ロンドンから見てテムズ川の上流に有って、ここは名前通り「リッチな」住宅エリアとして有名。 ![]() 気持ちよく一直線に伸びる道を行きます。 ![]() 案内板の赤矢印から、青矢印へ歩いています。地図の水色はテムズ川。 ![]() すっかり快晴になりました。 ![]() レンガ塀の敷地が目当ての場所です。 ![]() 先ほどの案内図を拡大すると、 Remains of Richmond Palace ( リッチモンド宮殿跡) となっています。 ![]() 門の表札には、 The old palace と有るのを確認。 昔の宮殿の建物は今はもう無いんだな、と思ったら・・・ ![]() ちゃんと由緒ありそうな建物が残っているでは有りませんか!! ひょっとして500年前の宮殿の建物でしょうか。 敷地の中にも入って行けそうです♪ ![]() アーチの門を見上げます。今も人が住んでいる気配です。 ![]() アーチの右下には、古いプレートが有って、上から順に・・・ Richmond Palace (リッチモンド宮殿) A Residece of (…の住まい) King Henry7 (ヘンリー7世) King Henry8 (ヘンリー8世) Queen Elizabeth1 (エリザベス1世)・・・・・となっています。 ここはテューダー王朝時代の宮殿だった建物なのです。 ![]() 門に有った、紋章を拡大。 ( 帰国後調べました ↓ ) 色は剥げていますが、ヘンリー7世の紋章である「盾を支える赤いドラゴンとグレー・ハウンド」。 この建物は、ゲートハウス gatehouse という名前です。 ![]() ここは宮殿跡だけに、プライベートゾーン的なの雰囲気も有りますが、 家が幾つも並んだ中に入ってみました。 地図には Old Palace Yard という地名の残る、昔の宮殿も、 時代が変わって、今は普通の住宅になっているようです。 ![]() ちょっとしゃれた建物はなんだろう?と思ったのですが、 あとで調べたら、Trumpeters Inn という宿屋みたいな名前の集合住宅でした。 (元の一戸建てを改造し、4戸のTerraced House (英国式ガーデン付き長屋)になった。) ![]() さらに行くと、車止めに、見慣れた王室のマークが! EⅡR ・・・・というのはエリザベス女王の印です。 やはり、ただものでは無いこの場所! ![]() EⅡRのマークはRoyal Cypher ( ロイヤルサイファ ) と呼ばれる王室の紋章で、 EⅡは Elizabeth2世を意味し、RのRegina(レジナ)はラテン語で女王の意味。 この家は今でも王室に関係が有りそうです。 ここも宮殿の敷地だったのでしょうか? しばらく行くと、また紋章入りの車止めが有り、さらに奥の突き当りの建物まで行くことに。 たぶんこのままテムズ川の方に抜けられそうです。 ![]() 突き当りの建物は、何本も並んだ煙突に特徴があり、 あとで調べたら、これはテューダー様式の煙突でした。 ここは Old Palace Lane という通りです。 ![]() A~E はここまで歩いてきたルートです。 A・・・リッチモンド駅前 (バスを降りたところ) B・・・リッチモンド・グリーンに到着 (冒頭の写真) C・・・紋章とプレートのある家 (GATE HOUSE) D・・・英国式の長屋 (Trumpeters Inn) E・・・テューダー煙突の家 F・・・テムズ川の鉄橋 (この後登場します) ![]() (これも帰国後に調べたのですが) 昔の宮殿は今はもう残されていないものの、その<絵>は残っていました。 “A View of Richmond Palace published in 1765 , as built by King Henry VII” 1765年に描かれた絵ですが、絵はヘンリー7世が建てた500年前の様子を描いていて、 宮殿はテムズ川に面した立派なものだったことが判ります。 (ということは、地図のCからFまでのすべてが宮殿に含まれる、ということでしょう。) ![]() ゆっくり歩いて20分ほどの短い時間でしたが、 歴史散策と、建築探偵団?を兼ねたような、ちょっと面白い体験でした。 面白かった「歴史の迷宮」?を抜けて、 明るい陽光に輝くテムズ川の散歩道に出ました。 鉄道橋の下を潜るトンネルになった道! ![]() アーチの綺麗なデザインの鉄道橋。 川沿いにはテムズ・パス Themes Path の散歩道が続いています。 ![]() ランキング参加中です。 Click Please ↑ Thank you ♪ 次回は「リッチモンドの素敵なテムズ河畔を歩く」編です。 @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ (本日のおまけ) “Richmond Palace” および、“Richmond Green” を Wikipedia の記事で調べました。 (英文を拾い読み) 1. 1501年にヘンリー7世によって本格的なリッチモンド宮殿は出来て、 それはテューダー王朝時代を通じて存続し、 2. エリザベス1世はこの宮殿を好み、ここで1601年に亡くなった。 エリザベス1世の住んでいたときは、ここに水洗トイレが設置されていた。 3. その後、クロムウェルの共和政時代の1649年に、建物は売却されて、建築材料にされた。 (一旦廃墟状態になり、その後時を経て、今のような一般の住宅になった。) ということが判りました。さらに・・・ 4. リッチモンド・グリーンの公園は、 今も the Crown Estate (王室財産) として残り、 the London Borough of Richmond upon Thames (ロンドン市 リッチモンド区) に貸し出されている。 5. 紋章付きのゲートハウスも、王室財産として、65年の契約で貸し出されている。 これで、だいぶ謎が解けたようです。
by ciao66
| 2012-11-22 17:44
| イギリスを歩く2012
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Comments(8)
もうないだろうと思っていた宮殿内に入れて良かったですね~
こういう時って本当に得した気分になりますよね! イタリアにも英国庭園が存在しますが、英国は庭園造作に自信があるのでしょうか? 初回からみていると庭園が多いような・・・ciao66さんが庭園好きで庭園にばかり訪れているだけかしら?? そうそう、初代ロンドン橋がアメリカにあるって話ですが、会社の昼休みに 「アメリカは自国に歴史がないので、他国から歴史を買い取って今は観光名所にしている。」って 色をつけた話したら大うけでしたよ!^^
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あれっ、中に入って行ける、と思った時には、ちょっとした探検気分でした。
自分だけのスポット発見みたいな・・・そうではないのですが(笑)。 一旦廃墟のようになり、その後別の建物も建ち人が住み、 一方昔の宮殿の建物も少し残っていて、 そういう不思議感覚が面白いと思ったのです。 庭園にばかり、というわけではなく、このような歴史スポットや、街歩き、 乗り物、博物館、イギリス人の散歩道・・・いろいろ興味は向いていきます。 アメリカに行ったロンドン橋の話題で、盛り上がって、良かったですね。 他国から歴史を買い取って、というところが受けたんですね♪ ところで、橋は初代ではなく、先代のものです。 初代はあのロンドン橋の歌の通り崩れてしまったでしょう。
1枚目の写真良いですねえ。芝生の手入れも良さそうですね。樹木の影の状態も何とも言えず良い感じです。
ぷかっと浮いた雲と、遠くに道を歩く親子連れ、公園の緑を歩く人・・・
偶然に、ちょうど良い脇役に恵まれたようです。
吸い込まれるような青空ですね。
ロンドンとその近郊は大都市なのに緑に溢れていて本当に素敵ですよね。イギリスのなんかキッチリとしていて清潔な感じがもの凄く伝わってきます。(ラテンなフランスとは真逆、、、) ↓キューガーデンのハウス、有名なんですよね。実物はみたことが無いのですが、つい最近、温室の歴史を学校で学んだ際(農業を学習中なので)出てきましたよ^^
時間調整したので、青空にちょうどなって、気持ちのいい散歩になりました♪
雨のロンドンも雰囲気有るね、などと前日には言っていましたが、やっぱり晴れないと! フランスの郊外や農村風景もとても清潔で美しいと思うのですが・・・ ロンドンではこのテムズ川沿いに景勝地が広がっている感じです。 キューガーデンはその美しさも素晴らしいのですが、茶やゴムなどの植物の「種」を集めて、 大英帝国の世界支配に一役買った、という点が凄いと思いました。
絵にある宮殿が存在していれば、すごい景色になっていたでしょうね。
私も1枚目の写真が好きです、ほのぼのですね。 ブログランキング1位ですね、これだけ多くの写真を掲載しているブログは他に無いですからね。期待しています。
テムズの川岸に建つ宮殿の姿は美しかったでしょうね。
貴重な絵が良く絵が残っていたものです。 1枚めの写真はお天気と偶然による産物ですが、お気に召していただき幸いです。 バナークリックどうも有難うございます♪ 続きをどうぞお楽しみに。
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