冬のローカル線で県境越え（その3：北上線の巻）

青空が気持ちのいい雪見旅♪　続きは北上線です。
列車は奥羽山脈越えの秋田・岩手の県境付近を通過中。





時刻は少し戻って午後2時少し前。横手駅の跨線橋から北上行列車が見えます。

ここは非電化区間なので気動車で、
これから北上までキハ100系気動車で61.1ｋｍを走ります。

　この線はカーブの多いくねくねした路線で、駅間距離も比較的近いので、その昔は私鉄だったのでは？という雰囲気も有ります。
　そう思って調べたらこの路線、昔は「軽便鉄道」だったのです。
大正9年の「西横黒軽便線」に始まり、大正13年に全通と歴史は意外に古いのです。
（横黒の横は横手、黒は北上の昔の地名、黒沢尻のことです。）

平石駅近くです。これから県境までずっと秋田県横手市の領域。

平石駅。だんだん山が迫ってきます。

黒沢駅。奥羽山脈が見えてきました。


路線は鉄橋多数の山岳路線です。ちょっと行ったかともうとすぐに鉄橋。
何度も何度もを渡ります。川は黒沢川で日本海にそそぐ雄物川の上流です。

冒頭の写真。防風林でしょうか。県境付近と思われます。

今度は列車の影を追いかけながら直線コースを走ります。

トンネル多数の山岳路線です。

地図を見ていて、この辺だろうと・・・待ち構えて撮った一枚。
緑の鉄橋は秋田自動車道です。

ほっとゆだ駅。ここは岩手県西和賀町。乗車人員は1日平均186人だそうです。

しゃれた駅舎です。全国的にも珍しい温泉付き駅舎！
そのお風呂場には発車時間が15分前になると点灯する信号が有るらしいのです。
話題の為、入ってみたかったのですが帰りが遅くなるので通過します。

列車はカーブを描いて錦秋湖を渡ります。

数えきれないほどの鉄橋とトンネルです。
川は和賀川で北上市で合流して太平洋にそそぐ北上川になります。

錦秋湖というダム湖が出来る前にあった旧線の遺構が湖底に残っていて、
渇水期にはそれが見えるそうですが・・・。雪だらけで今は見えません。

景色が良かったのも、快晴もこの付近で終わりです。天気予報通り。
この後、下界が近づくにつれて、どんよりとした曇り空でした。

列車は北上駅の「0番線ホーム」に定刻の15時16分到着。
新幹線に乗り換えて、北上15時36分発のやまびこで仙台駅には16時30分到着。
新幹線ではぐっすりzzzzz～っと寝ておりました。