(2010年4月13日その3)
午後2時頃、昔はここに宮殿が有った時期もあるというヴォージュ広場に来ました。 中世のパリが残るマレ地区の象徴的な場所です。 ここはパリですが、回廊の雰囲気はイタリアと似た感じがしたのです。 すぐそばの、カルナヴァレ博物館です。入場料は無料。 中世はお屋敷だったのが、今はパリ市立の歴史博物館になっています。 まずは乗り物系から。今は無き路面電車。 気球の絵。1870年というからナポレオン3世のころ。 平和に見えますが、当時気球は普仏戦争でも使われたとか。場所はモンマルトル? これはいつ頃でしょう。モネの「雪の中の蒸気機関車」は1875年でしたが。 ここで、歴史といえば、やはりフランス革命です。 1789年、火縄くすぶるバスチューユと、昔語呂合わせで覚えました。 この胸像は、マリー・アントワネットのご主人です。フランス王最後のルイ16世。 革命の歴史を伝える貴重な絵。革命でパリは燃えた。 バスチューユ襲撃事件、これによりルイ16世は、絶対君主ではなくなり、制限付きの国王となりました。 以下参考にしたのは、判りやすい歴史で面白いサイト「フランス革命大解剖」。 当時は写真はまだ無く、絵で記録していました。写真は19世紀に発明されたのです。 1791年6月、国王が逃亡。(「ヴァレンヌの逃亡」)フランス国民を見捨てようとした国王の逃亡は、革命に大きな展開をもたらし、国王がいなくても太陽が昇ることを知った国民から、「国王不要論」が出てきて、 1793年フランス議会で国王は有罪、死刑の議決。 ちゃんと議決したんですね。・・・でも裁判では無く、議会で死刑判決。 気の毒にもルイ16世とは断頭台に消えます。同じ年、マリー・アントワネットも同じ運命に。 当時のセーヌ川。洗濯船が浮かんでいます。 貴族の部屋の再現。 ナポレオン一世の鎧。皇帝になったのは1804年。国王ギロチンの9年後でした。 ローマ時代のパリの様子。シテ島の南側に市街地が少し有るだけの小さな街で、 セーヌの北側は街がなかった。 結構広い博物館で、回るのは大変。 1時間以上歩き回って、ロビーのキューピットのステンドグラスを見ながら休憩します。 ここも中世の館。サンス館です。 塀の向こうに見えます。 もうすぐセーヌ川。 マリー橋を渡ってセーヌ川の中州、サン・ルイ島に来ました。 見えているのはルイ・フィリップ橋。 サン・ルイ島のサン・ルイ・アン・リル通り。 街角でシトロエン・2CV発見。 1948年から生産され1990年までほぼ同じデザインだった。何年前のモデルでしょうね。 サン・ルイ橋を渡って、シテ島へ。川の向こうに見えているのはパリ市庁舎。 その横のちらっと見えている橋はアルコル橋です。 ノートルダム寺院の見えるところに来ました。 南のバラ窓。 正面の入口。上を見上げます。 実は、ここも映画アメリの撮影スポットです。 アメリの母がここを歩いていて、身投げの人が落下して、巻き添えでアメリの母は永眠してしまい、 これ以後アメリの父は自分の殻に閉じこもり・・・、という筋書きでした。 聖人のレリーフ。 南のバラ窓。 川の向こう側に来ました。セーヌを挟んで見ています。 向こう岸で発見した、この船に乗りに来たのです。 次回はバト・ビュスで巡るセーヌ川クルーズ♪ ↓クリックに感謝♪ にほんブログ村
by ciao66
| 2010-08-17 21:00
| フランス紀行2010
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Comments(8)
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トムソーヤ
at 2010-08-17 21:33
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やっとパリの旅行記らしくなりました。
カルナヴァレ博物館は知りませんでしたが、こういうマイナーな博物館はすきです。最後のキューピットのステンドグラス、少し目つきが不気味でいいですね。 ノートルダム寺院、3年前に行ったときに見学しました。入り口に、棺桶?がいくつか置いてあり、茶目っ気のある観光客が中にはいいて、写真を撮っていました。 セーヌ川クルーズ楽しみですね。
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春のパリだーーー!
若葉のヴォージュ広場、最高に美しいですね。ここ大好きな場所なんです☆ 自分が行った時と色彩が全然違います。 冬のパリも雰囲気があっていいけど、やっぱり明るい季節が輝きますね。 カルナヴァレ博物館もいいですね~ そうそう、無料でこんなにたくさん見れちゃうの?って驚きでした。 真っ赤なシトロエンかわいい♪ サン・ルイ島は次の旅までの私のお楽しみです。
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ciaomami
at 2010-08-18 00:16
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歴史博物館が無料で入館出来きたなんて良かったですねっ!当時の列車の模型もみれたし~^^
ベルバラ世代でフランス革命の話はマンガでしかしらないですけれど マンガのルイ16世はおっとりした憎めない人物だったので生まれた時代が悪かったとしか言えないですね・・・ 本当に「気の毒にも」って言葉が出てきます もうすぐセーヌ川の写真にフランスパンを抱えた女性が写っていてフランスの日常が垣間見れました^^
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ciao66 at 2010-08-18 07:01
トムソーヤ様、パリの周辺部を回り道をしながら、やっとパリの中心に到達しました。
セーヌ川が見えるとやはりパリらしい感じがどっと出ますね。 カルナヴァレのキューピッドは座った目の前に有ったのですが何故か惹かれました。人間らしいキューピッド? ノートルダムの「棺桶?」は気づきませんでしたが、面白そうですね。でも日本人は多分入ってみるかたは無さそう。 鐘楼はとてもいい眺めですが、行列待ちと体力勝負なので今回はパスしました。 続きお楽しみに。
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ciao66 at 2010-08-18 08:05
junnote様、冬のカルナヴァレの記事、pari7に出ていましたのを改めて見てみました。
http://paris7.exblog.jp/13184206/ ここは建物に注目だったのですね。あまりよく見ていませんでした(汗)。 時計を腹に抱えた像は覚えていますが・・(笑)。 シトロエン2CVはグレーとかちょっと地味な色のイメージの車でしたので、意外感が有りました。 当時はブリキ細工のような不格好な車っと思っていたのですが、 今となってはとても愛らしい曲線に見えて貴重品ですね。
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ciao66 at 2010-08-18 08:36
ciaomami 様、カルナヴァレ博物館の入館料無料というのは、ここがパリ市立なので、そうなのです。
国立、私立は相変わらず有料で、何年か前から、市立だけタダになったようです。パリ市は太っ腹で旅行者助かります。 ルイ16世の話は先日、NHKの番組で。「ヴァレンヌ逃亡事件」の再現ドラマを見て、ちょっと調べてみたのです。 ・・・錠前と狩猟が趣味で、 当時のフランス宮廷では当然のことだったにもかかわらず、愛妾を持つこともなく、 マリー・アントワネット以外の女性には目もくれなかった。・・・というのがドラマでも描かれていました。 絶対王政の華やかな頃の君主だったルイ14世とは全然違うイメージですね。
懐かしいパリの風景、楽しませて頂いています。
「ノートルダム寺院が見える所にきました」の写真、私も同じ角度から撮っています。 もっとも川と船はなく建物だけですが、今見ると「サント・シャベル教会」と間違ったキャプションをつけています。 正面入口のマリア像、それを上と左右から覆うような精緻な聖人の彫刻群、みんな美しかったです。 竜の首形をした雨樋?に、一つだけ当時悪名高かった徴税吏が含まれていたのを思い出しました。
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ciao66 at 2010-08-20 06:48
フランス革命のころはあちこちが破壊されたそうです。
この寺院も権力の象徴として見られていたんですね。 その後綺麗に修復されて今の姿に戻ったとか。 竜の首形をした雨樋、ガーゴイルは独特で面白いですね。 悪魔たちも神の秩序のもとに置かれているとでも言いたそう。 7年前ここで聴いたミサの歌声が懐かしく思い出されます。
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