(2010年4月8日その7)
紀元前46年、かのジュリアス・シーザーは、アルルにローマの植民地を築きました。 約二千年もの時を経た円形闘技場からの眺めは絶景です。向こうに見えるのはローヌ川。 でも、この日は「少しおとなしい」アルルで、ぎらっとした陽光は有りません。 ![]() 第2話にも登場しましたが、シーザー(英)=セザール(仏)=チェーザロ(伊)=カエサル(ラテン語・日本語)。 ここで貰ったパンフレットによると西暦90年製! というローマ時代の遺跡で、コロッセオにも姿は似ていますが、世界遺産なのです。 ![]() アーチの上の部分には年代を感じさせるコケ?が生えています。 ![]() この急な階段! ![]() ローマ時代は猛獣のショーが行われたのでしょう。歴史で習った「パンとサーカス」ですね。 この観覧席は今でも使っています・・・・なんと「現役」のアレーナ。 今ではここは闘牛場です。闘牛といえば、スペインにもイメージが重なります。 ![]() ゴッホの「アルルの闘牛場」の絵です。 描かれたのは1888年12月、あの黄色い家でゴーギャンとの共同生活が開始された後です。 情熱的な雰囲気の絵ですが、良く見ると日傘のアルルの女が2名、アクセントの色はやはり黄色ですね。 ![]() 地元のフリーペーパーの広告のページです。 DIMANCHE 4 AVRILというのは、開催日4月4日(日)ということ。 私が行ったのは8日でしたので、このすぐ後でした。 ミニ単語帳:DIMANCHE(ディマンシュ、日曜)、 AVRIL(アヴリル、4月)。 ![]() 闘牛のポスター・・・次回は、9月の10日~12日に有ると書かれています。 ![]() ちょっと歴史うんちく、です。 この円形闘技場の長い歴の中で、ちょっと興味深い時期が有りました。 絵に描かれているのは、同じ建物とは思えない状態ですが、 敷地の中に建物が密集しています。 ![]() inhabitedと英語のパンフレットに書かれていますので、 17世紀頃はアレーナの中に家を建て、居住していたのでしょう。 なんと212軒の家と2つの教会が有った、とも書かれています。 (おまけの話・・・入場券売り場での失敗談) 円形闘技場の入場券売り場で、ちょっとした失敗が有りました。 私はアルル9か所の見どころがフリーパスの共通券Passeport AVANTAGE (13.5ユーロ)を買おうとしたのですが、 ちゃんとした名前を言わなかったために、円形闘技場と古代劇場だけの共通券(6ユーロ)を買ってしまったのです。 それで、翌日、またPasseport AVANTAGEを買うという羽目になりました。 2回買っても、ほとんど回りましたので元は取りましたが・・・。 前回のイタリアでもちょっとした切符の失敗は有ったのです。何度も繰り返すという・・・(汗)。 教訓です。・・・切符の種類が色々ある時は、ちゃんと名前を言うか、現地語で書いたものを見せましょう。漢字で書いたのはダメ・・(笑)。 ![]() (そして、切符売り場も頼りないと思え・・・) 上のパンフレット(部分)は円形闘技場のものですが、 この上に書かれた、Pass Liberte という文字は、窓口の方が書いたものです。 「〝all 〟っていうから買ったけど、これで全部見れるの?」と聞いたら・・ 「えっ違うの、2か所だけなの~」と発覚。 「クレジットカードだったので、取り消しできない。」とのことで、 申し訳なさそうに謝るので、許してあげることにしたのです。 (そして・・・その続き) 「次にこれを買えば大丈夫。」と説明を受け、書いてもらった、〝Pass Liberte〟(9ユーロ)なのですが、 <i>で貰った無料市内地図の裏に、いろんな切符の説明が有るのを発見、 調べましたら5か所しか回れないんですね。 ということで、全くあてになりませんでしたこの窓口。 次の日、9箇所all passの〝Passeport AVANTAGE〟(13.5ユーロ)をちゃんと手に入れました。 でも、この別の窓口も、切符のこと良く判って無くて、すんなりとは行かず、頼りなかったのです。 それにしても、この〝切符事件〟、「フランスって一体どうなっているの?」と思わせる出来事でした。 円形闘技場前の右手の道は、第5話で登場しましたヴォルテール通りです。 ![]() アルル編はまだまだ続きます。次は街中の「建物パーツ編」ですが、 その前に、待ちぼうけだった仙台編を一回アップします。 にほんブログ村 ランキングに参加しています ↑応援のクリックお願いします!
by ciao66
| 2010-05-13 22:17
| フランス紀行2010
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Comments(10)
ciao66さん
アルルの街の重なり合った歴史を、写真で拝見しているようです。 ゴッホの絵の時代と、17世紀と、そして現在と。もうひとつ、カエサルの時代ですか。 ゴッホの黄色は、彼のシンボルカラーのようです。 ところで、新国立美術館で、オルセー美術館展2010「ポスト印象派」が2010年5月26日(水)~8月16日(月)に開催されます。(既にどなたかが、書かれているならご容赦を) 一度東京にきますか。案内しますよ。
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アルルの重なり合った歴史、という時間軸の長さが興味の尽きないところなのです。
イスタンブールも同じように、ギリシャ時代からローマ時代(ビザンティン)、オスマン帝国(イスラム)、 と歴史が重なり合ってとても面白い所でした。 アルルはゴッホとも重なり、私はとってもhappy timeでした。 オルセー美術館展はもちろん知っていましたよ。 オルセーは今回パリで〝本物〟に行きましたし、東京では混んでいると思うので、う~んpassかな・・。 でも、東京にはいずれ行く機会は有ると思いますので、その折に是非お目にかかりましょう。
今も現役の観覧席、すごいですね。
ここで闘牛を観たらタイムスリップ感覚になりそうです。 中に建物を建てていた時代もあったというのも驚きです。 取り壊すのではなく、使い続けるという発想は日本とはだいぶ違う気がします。 切符売り場のできごとは、ciao66様の失敗というよりは 売り子さんの‥(以下略) でも、フランスらしいエピソードですよね。ふふ。
切符売り場のお話・・・な~んだ!いい加減なのはイタリアだけじゃないのかぁってちょっぴり残念です!?^^
円形闘牛場跡に住宅建築のまま現存していれば、それはそれで価値のある場所になっていたでしょうね~ その中に教会が2つもあっただなんて面白いですっ!
junnote様、 中世の時、円形闘技場の中に建物を建てていたというのは、
私も現地のパンフレットで初めて知り、面白い!と思いました。 ちょっと無政府状態だったのか、ひょっとして敷地が分譲されたのかもしれませんね?? ここは丸い砦の中の安全地帯だったのでしょう。 切符売り場のできごとはフランスらしいエピソードというより 私にはイタリアらしい出来事??に思えたのです。 以下は<おまけ>です。youtubeでちょっと雰囲気を楽しんでみました。 アルル・牧童祭の闘牛。 http://www.youtube.com/watch?v=vjee2DRH3xE
ciaomami様、 このお話は、フランスが意外にイタリア的であることを露呈しましたね。
そのイタリアはフランスよりも実はもっときっちりしていたように思うのですが・・。 円形闘技場内の住宅建築や教会が現存していれば、それはそれで世界遺産でしょうね。 クロアチアのスプリトに有る「ディオクレティアヌス帝宮殿跡」に人が住みついて、 そのまま砦に囲まれた街になったみたいに・・・。 http://blogs.yahoo.co.jp/odekopon9/34288834.html おまけは、ビゼー 戯曲 アルルの女 第一組曲 メヌエット( Bizet / L'Arlésienne Menuet )です。 http://www.youtube.com/watch?v=eNl2oL5xMak&feature=related
1920年前に造られた建造物が、今も現役で活躍しているのは凄いですね。
さすがに「石の文明」の息の長さを思い知らされます。 長い歴史の中で、闘技場の中に住居があった時代があったことも 面白いですね。 ゴッホの絵が目に浮かび、ビゼーの音楽が耳に聞こえるようなアルルの光景… 続きを楽しみにしています。
「石の文明」と「木と紙の文明」の違い・・・本当にそう思いますね。耐用年数は一桁違います。
でも、7世紀後半という法隆寺西院伽藍は例外でしょうが、1,000年以上経過して、目下1,300年少々。 法隆寺は木造にしてはやはり凄い、と思いますね。 (↓おまけです。ビゼーといえばやっぱりコレですね。『アルルの女』 第2組曲 第4曲「ファランドール」) http://www.youtube.com/watch?v=5Qssf7WmdsY&feature=related
約2000年もの時を経た円形闘技場が今でも使われて
いる事に驚きました。 ゴッホの何枚目かの絵「アルルの闘牛場」の登場ですね。 興奮状態の人たちに混ざって会話を楽しんでいる人たちも 見えます。闘牛場も社交の場だったのでしょうか?ね。 切符を買うのは、難しいですね。ciaoさんは、フランス語 を勉強されているので、無事に目的をはたされたわけですが、 私は、きっとチンプンカンプンでしょう。
ゴッホの絵「アルルの闘牛場」は色々と空想が広がる絵ですね。
この時期、ゴーギャンと共同生活を始めたゴッホは、尊敬する先輩画家ゴーギャンの勧めにより、 「空想で描く」という画風を少し真似て描いたので、 この絵は現場ではなく、回想して描いたもののようです。・・・でもやっぱりゴッホらしい絵です。 この後、色彩に目覚めたゴッホの技量が急速に上昇したので、絵を見たゴーギャンは、「負けた」と思ったのでしょう。 先輩だったゴーギャンはある意味立場が無くなり、 かくして、ゴーギャンとゴッホは緊張状態に陥り、 さらには、有名なゴーギャンへの切りつけ未遂事件からゴッホ耳切り事件へと発展します。 ゴッホはこれについて、自ら多くは語っていませんので、謎が多く、 それが、後世のさまざまな解釈を呼んでいるようです。 切符事件はちょっと教訓だったのですが、フランス語会話が片言程度でも、 文字が少しだけでも読めると、いろんな場面で役立った感じはします。
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