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第5話:ゴッホの黄色い家・・・アルルの散策はラマルティーヌ広場から

(2010年4月8日その3)
乗ったバスはアルル(Alres)に着き、「見覚えのある」意外な所に降ろされました。
ゴッホの「黄色い家」の絵に描かれた、まさにその場所。
1888年から1889年にかけて、画家ゴッホはここで生活し、絵を描いていました。
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このラマルティーヌ広場は120年の歳月を経ても、ゴッホが絵を描いた当時の雰囲気が残っており、
クリーム色の4階建てのビルや、道路の向こうの鉄道のガードは当時そのままです。

でも、パネルの絵には有り、今はもう無いものも有ります。
2階建てのゴッホ下宿の「黄色い家」(向かって右)とその隣は、第二次大戦の空襲を受け全壊しました。
ゴッホを偲ぶには少し想像力も必要なようです。

明るい黄色はゴッホの独特の色で、ゴッホのほかの絵も黄色が特に目を引きます。
ゴッホの求めた明るい南仏の太陽とゴッホの黄色は繋がりが有りそうです。

黄色い家の2階に居たのはゴッホだけではなく、一時期はゴーギャンとここで共同生活をしています。
黄色いひまわりの絵や数々のアルルでの名作もここで描いたのでしょう。
(ミニ単語帳)黄色い家=La maison jaune ラ・メゾン・ジョーヌ (maison:家,jaune:黄色)





↑晴れた写真は別の日の夕刻に撮リ直したもので、この日写したのは下の写真。
時刻は午後1時15分。やはり光が無いと全然違いますね。
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「黄色い家」の美しい絵をご覧になりたい方はnetのサルヴァスタイル美術館をご覧ください。
homeページ ≫ Collection ≫ 常設展示 ≫ 印象派 ≫ フィンセント・ファン・ゴッホ (Vincent van Gogh)の順に進めば、この「黄色い家」の絵に到達し、クリックで画面いっぱいになります。

この壊れかけた雰囲気の有る城門はローマ時代のものです。カヴァルリ門。ここから旧市街に入ります。
アルルは2000年前の古代ローマの時代から有る街です。城門も当時のものかもしれません。
歴史のうんちくはまた後ほど、ということで先に進みます。
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カヴァルリ通りを行くとすぐに噴水の有る三叉路に出ます。
右へ行くとこの日泊るホテルですが、左が面白そうなのでそちらへ行きます。
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アメデ・ピショの噴水をアップで。これはゴッホがアルルに着いたころには出来ていたようです。
よく見ると、一階がbarになっている建物と噴水とは一体でした。
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ヴォルテール通りです。坂道の向こうに円形闘技場がちょっと見えてきました。
雰囲気の有る通りです。建物のパーツが面白く、よろい戸がお洒落です。
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円形闘技場が近づいてきました。この日入場しますので、後ほどのお楽しみに。
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ホテルそばのサン・ジュリアン教会の横を通ります。
散策は30分ほどで一旦終え、ホテルチェックイン後に再開します。
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もう午後1時45分です。その前にお昼御飯。お昼のセットメニューの出ていたここに入ります。
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この魚のスープは味わったことのない濃厚な味で絶品でした。
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店内はこんな感じ。
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なぜかステーキなのですが、牛はアルルが闘牛の街でもあるので、ピッタリだったのかもしれません。
でも、ウェルダンって頼んだのに、切ってみたらまるで真っ赤なレア(汗)・・・焼き直し。
お肉は大味でしたが、スープが良かったので良しとしましょう。ワインも入れて18.8ユーロ。
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そばのホテル・ミュゼにチェックインしたのは3時頃。
サマータイムで陽は長いのです。続きをお楽しみに。

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by ciao66 | 2010-05-01 21:50 | フランス紀行2010 | Comments(12)
Commented by ciaomami at 2010-05-01 22:53 x
「見覚えのある場所」ってデジャブかと思いました
私は陽の当たっていない建物の写真の方が黄色い建物に見えるので好きです
120年前の景色が残っているって素敵ですね!
アメデ・ピショの噴水のアップ・・・動物の彫刻がきれているのは残念~(><)
豚に見えるのですが、そんなワケないですよね(^^;
お昼から19ユーロ近い食事だなんて豪勢ですね~
濃厚な味わったことのない魚のスープは私も味わってみたい~!
ステーキも美味しそうなソースがかかっていてフランスだなぁ~って感じがします
ブログ村のランキングに参加されたのですねっ!もちろん応援しますよ~~^^
Commented by mamejiro19 at 2010-05-02 00:24
お昼のセットメニューほんとお得でいいですよね!
ワインもついて心ひかれます^^。
そしてその街並み!
昨年訪ねた街の普通の家並みを歩いたことがわあっとフラッシュバック
してきて涙がでそうになりました。鎧戸とか、扉の雰囲気が似ていて・・・。
素敵な写真をありがとうございます。

しかし120年前に描かれた絵の風景が今も残ること、よく考えたらすごいですね!
感慨深い風景ですね~。
Commented by ciao66 at 2010-05-02 11:28
ciaomami様、「黄色い家」の所でバスを降ろされるとは思っていなかったのです。
この絵の記憶と、現場が絵に近い状態で残っていたことで、「見覚えのある場所」と思ったのでしょう。
調べましたら・・「既視感」=フランス語でDéjà-vu(デジャヴュ)、Déjà (既に)vue(見ること)でした。

噴水の動物は、ブタだったら面白いですね(笑)。ローマ遺跡の近くなので太ったライオンかも?
お昼御飯はレストランでしたが、夕食はとっても手軽なものですよ。後ほど登場します。

早速にブログ村ランキングの応援クリックをどうも有り難うございます。
お陰さまでランキング上昇したようです♪
Commented by ciao66 at 2010-05-02 11:48
mamejiro19 様、偶然そこに降り立ったという感じで、この絵の風景は一瞬のドラマチックな出会い方でした。

街並みがアルルに似た鎧戸とか扉、という街もきっと素敵だったんでしょうね。
後ほど建物のパーツ編を、掲載しようかと思っています。鎧戸とか扉とか取っ手とか・・素敵でした。

フランスのワインは食事によく合っていましたが、
今回の旅では帰国後、ワイン分の体重増加ということに・・・(笑)。
フィットネスに行って運動しましたので、元に戻りましたが・・(汗)。
Commented by はなみずき at 2010-05-02 17:42 x
「黄色い家」・・名画の舞台に立てた思いで、本当に幸せです。
サルヴァスタイル美術館からゴッホに辿りつき、黄色の美しい
絵を鑑賞出来ました。
 メゾンってフランス語で「家」なんですね。日本では、
マンションや上等なアパート等、よくメゾン〇〇なんて名前が
付いていますが、なるほどね~
 ボリュームがあるランチですね。スープが美味しそうです。
Commented at 2010-05-02 17:48 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ciao66 at 2010-05-02 20:34
これからがゴッホ巡礼の旅の本番です。記事を書きながら思いだし、感激を新たにしています。
今後、ゴッホの絵とその現場、たっぷり登場します。どうぞご期待ください。
 サルヴァスタイル美術館の名画は鮮明な画像でなかなかお勧めサイトですが、
表紙ページへのリンク以外は禁止の為、絵のページへのリンクができませんでした。
黄色い家のところまでわざわざたどっていただき有難うございました。
 お魚のスープは、南仏の地場料理かと思われます。美味しかったです。
Commented by トムソーヤ at 2010-05-02 20:51 x
臨場感あるブログで、楽しく拝見しております。
120年前の黄色い家が残っていたのも感激ですが、2000年前の古代ローマ時代から残る城門(多分)にも驚かされます。
噴水の有る三叉路も、どこかシュールですね。

これからが楽しみです。

Commented by ciao66 at 2010-05-02 21:33
足跡を辿るがごとく、という書き方ですので、なかなか進みません(笑)。
一週間に2回くらい掲載するとして、半年かかるかも知れません。気長にお付き合いください。
 黄色い家について私の表現が判りにくく、少し誤解が生じているかもしれません。
ゴッホの黄色い家は2階建てのお家・・・爆撃で消滅した。
しかし背後の4階建てのビルは残っている。周りの景色も変わらず。
全体の風景は今もゴッホの絵そっくりで残っている。・・・ということなのです。
多分、ゴッホの絵の景色ということで、景観的には保護されている場所かと推定します。(京都の嵐山みたいに)
Commented by はなみずき at 2010-05-03 07:36 x
「フランス旅行」ランキングは堂々の3位に急上昇ですね。
応援しています。
 黄色い家について、よ~くわかりました。
Commented by ciao66 at 2010-05-03 19:35
はなみずき様、
もしゴッホの黄色い家が戦争で壊れずに今も残っていれば、
貴重なゴッホの聖地ともいうべき場所になっていたのでは、と思います。

「フランス旅行」ランキング上昇はバナーをクリック頂いたお陰です。どうも有り難うございました。
お手数をわずらわせますが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
Commented by ciao66 at 2010-05-03 20:23
最近の広瀬川散歩や今日の泉ヶ岳登山など、仙台の写真が「出たいよ」と、つぶやいています。
「フランス編」の合間を縫って、次回は「仙台編」。広瀬川のオニグルミ、その後です。
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