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第18話:ラヴェンナの街歩き

2009年4月27日(その4)
ラヴェンナの街歩き編です。
午後1時30分、ラヴェンナ駅を降りてファリーニ通り(Viale Farini)を歩いています。
グリーンベルトがとっても広く、建物と道路との間隔がゆったりしていて、感じの良い通りでした。
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駅から10分ほどの、ガリバルディ広場。歴史の本で「赤シャツ隊長」として登場するガリバルディですが、
イタリアではあちこちの街に銅像が有ります。国家統一の国民的な英雄らしい。
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そのすぐそばの、ポポロ広場(Piazza del Popolo)です。正面の丸窓の三階建てが市庁舎。
ここが街の中心で、おもな見どころはここから500m以内に有ります。
広場の2本の円柱は1483年にここがヴェネツィア共和国の領土となった際に出来たものですが、ヴェネツィアによる支配が1509年に終わった際、ただちに円柱の上のライオンは取り除かれ、守護聖人の像に取り替えた、ということのようです。
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振り返ると時計塔、時計は午後2時40分。
泊まったホテルとサンタポッリナーレ・ヌオーヴォ聖堂に寄ってから、こちらに来たのです。
 ちょっと、残念だったのはこの広場、ゴミが落ちていました。画面右手、自転車のおじさんの前。
イタリアの街は何処も綺麗で、ゴミなど落ちていないのに慣れていましたので、意外です。
「ゴミが、たまたま落ちていたのを特筆するほど、綺麗」、と良いように解釈しましょうか。
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市役所庁舎の雑誌売り。
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サン・フランチェスコ教会に向かう小道は建物の下を通ります。
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トンネルの部分を超えた同じ場所、向こうに見える時計は午後6時35分。
夕方、またここに来たのです。・・・夕食を探しにうろうろと。
肩を組んでいるのは地元の若者たちでしょう。車通りませんから横に拡がっています。
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その通りを行き少し曲がると、ダンテの墓が有ります。(正面の丸いドームの建物)
ダンテは、フィレンツェから追放された後、1317年頃からラヴェンナにとどまり、『神曲』を完成させました。
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すぐ横に有るサン・フランチェスコ教会。出会った素敵なマリア像です。
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サン・フランチェスコ教会の鐘楼はこの街の他の鐘楼と同じく、上の方の開口部が大きくなった形です。
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「食」に関する情報収集はちょっと怠っていましたので、この街ではうろうろと歩き、無駄な労力をかけ、
結局、面倒になって、ピザショップで食べる羽目になってしまいます。
ピザ自体の味は悪くはなかったのですが、野菜類が不足気味なのでした。トホホ。

午後7時30分頃、夕暮れてきたローマ通り(Via di Roma)、泊まったホテルはこの通りに有ります。
街道の雰囲気が有る通りと思いましたら、やはり古くからの街道のようです。
紀元前49年、ユリウス・カエサルは、「賽は投げられた。」の有名な言葉とともにルビコン川を渡る前に、
自分の軍をラヴェンナで集結させました。・・・ここを通ってルビコン川に向かったのでしょうか。
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泊まった☆☆☆ホテル・アルジェンターリオ(Argentario)の昼の写真です。
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部屋はこんな感じ。シングルルーム料金で€40(バス、朝食付き)。でも部屋は広いダブルルームでした。
今回の旅行で1番お安いホテルでしたが、朝食もgoodで問題無しでした。
 夕食前一旦、ここで休憩したのですが、そのとき中学生か高校生の集団がとても賑やかにしていましたので、フロントに片言の英語で‘They are noizy....’と対処をお願いしたところ、夕食を終えホテルに帰って来た時には、彼らはすっかり静かになっていて感心しました。
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この日、記録によると、なんと30,590歩も歩いていました。振り返ると、ラ・スペツィアの朝の散歩、モデナ、カステル・ボロネーゼと歩き、このラベンナではちょっと無駄な動きも有り、この旅行中の最高記録となりました。
次回は、旅の5日目、フェラーラ途中下車の巻、そして次々回は、ヴェネツィア編となります。


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2009年5月31日
ちょっとだけ「仙台編」です。
今日は雨、いつも週末はお天気悪いようです。
レオナール・フジタ展に行ってきました。日本初公開の作品の数々。「すばらしき乳白色」といわれた作品しか知らない私にとって、意外な多面性をもったレオナール・フジタを発見しました。
宗教画や、子供の絵、ランスの教会の壁画など、予備知識ゼロで見に行ったので新鮮でした。
 日本人でありながらも、フランス人してその生涯を終えた数奇な異邦人、藤田嗣治。何度も結婚し、モデルを妻にしたのはピカソに似ています。その生涯に興味を持ち、会場の売店でフジタの伝記を買いました。
 一番印象的だったのは、幻の大作では無く、「小物」。
フジタ作の「天使の小皿」とか「猫の小皿」、とってもユーモラスで、欲しい!と思いましたが・・・
レプリカはちょっと気に入らず買うのはやめました。(写真は展覧会の切符です。)
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by ciao66 | 2009-05-31 19:00 | イタリア旅行2009 | Comments(4)
Commented by ciaomami at 2009-05-31 20:13 x
鐘楼の窓の解説ありがとうございます。納得っ!
イタリアって古い建物が多いし、壁が剥げていたり、ガス管や電線が壁にむき出しになっていたりするのに、それでも美しく見える街並みは建物の色のせいなのか、建物の高さが揃っているからなのか、装飾(窓の形)のせいなのか…なんて考えながら拝見しました。「イタリアの街は何処も綺麗で、ゴミなど落ちていないのに慣れていましたので」の感想は意外でした。私の感想は真逆です。メジャーな観光地に訪れているからかも知れませんねっ!きっと街を汚しているのは外国人で真のイタリア人は綺麗好きなのかも???いや~そんなことないなぁ~イタリア人に「清掃員の仕事がなくなっちゃうからポイ捨てはしないといけないんだよ」と言われた事がある(^^;
Commented by ciao66 at 2009-05-31 20:46
謎ですね・・・ない所と有る場所と。イタリアの街のゴミ。
ひょとして、北と南の違いでは??北は綺麗で、南はそうでもないとか。
あるいは、中心広場や目抜き通り、有名観光地は手抜きぜずに清掃しているが、手抜きの場所が有るとか・・・。ローマでは裏街でも綺麗でしたが・・・。ポイ捨てされても清掃が行き届いているのか・・・。
う~ん謎です。
Commented by はなみずき at 2009-05-31 22:19 x
ラヴェンナはダンテの「神曲」を完成した所であり、カエサルが
自分の軍を集結した所でもある由、著名な人物が出てくると
「ほー」と感心しています。
3万歩以上の散策とか・・あの靴が大いに実力を発揮してくれた
ことでしょう。
Commented by ciao66 at 2009-05-31 22:45
ダンテの「神曲」ってとっても有名ですが、読んだことは有りません。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E6%9B%B2
ウィキペディアで今、ちらっと見ましたが、ミケランジェロのシスティーナ礼拝堂の「最後の審判」はこの作品の地獄風景を描いている。とか、夏目漱石も倫敦塔で引用しているとか、この本が現代イタリア語の基礎になっているとか、凄く影響を与えた作品のようですね。
とても、たいへんそうな長編のようですので、ダイジェスト版でも見てみるとしますか・・・いずれ(笑)。
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