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第14話:アペニン山脈超えのローカル線でラ・スペツィアからモデナへ

2009年4月27日(その1)
朝7時前、ラ・スペツィア(LaSpezia)の散歩に出ました。
泊まるだけの街になってしまいましたので、せめて街の様子を少し見ようというわけです。
ホテルそばの広場には噴水が有り、明るいピンク色の建物が並んでいます。
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続きの「ローカル線山越え」はMore↓をクリック。





その少し前、朝5時30分、目が覚めると、サマータイムのため、まだ暗く、窓から夜景が見えました。
泊まったホテルマリーの目の前が、ラ・スペツィア・チェントラーレ駅なのです。手前は駅前広場の工事中。
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泊まった部屋。ここは私が泊まった時、予約サイトのvenereでnet予約して、€60(バス・朝食付き)。
でも夏のシーズンインしたのか、5月23日現在はびっくりの€100。€100なら止めたでしょう。
 実は、もう一つの失敗が有ったのです。・・・・これであの日4個目(笑)。 
(ヨーロッパのホテルには何処もスリッパは無く、要持参なので、)
日本から持ってきていたスリッパをシエナで忘れてきたのです。
今更、気づいてももう遅い。ベネツィアで替わりを買うまで、ちょっと冷たいフロアーで不便なのでした。
~~~ところで、スリッパわざわざ持ってくるのって日本人だけ?~~~
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7時30分、ラ・スペツィア・チェントラーレ駅。
7時52分発の列車で、まずモデナまで行きます。この日の最終目的地は東海岸ラヴェンナなのです。
西海岸から東海岸まで、山越えをして、イタリアの半島を横断しますので、4時間もかかり、結構遠いのです。
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前にも掲載しましたが、ルート地図です。
③ラ・スペツィア→パルマ(通過)→モデナ(下車)→ボローニャ(通過)→お昼頃に④ラヴェンナ。約290km。
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ここはイタリア海軍の軍港有り、県庁所在地、そしてチンクエ・テッレの観光拠点、ということで、
結構、大きな駅で色んな列車が行き来して面白いのです。
寝台列車(treno notte)が目の前に停まりました。私の乗るホームと同じなので紛らわしいのです。
でも、乗るのはコレでは有りません。
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遠くに、珍しいパンタグラフを付けた電車が居ました。
まるで、市内電車のような、一本の柱で立ち上がっているパンタグラフです。
鉄道ファンなら見ていて飽きません・・・(笑)。
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8時前、川を渡りこれから山越えです。
ちょっとお天気は曇り空ですが、アペニン山脈の山越えのローカル線は面白そうです。
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この付近のもうちょっと詳しい地図、イタリア政府観光局から送ってもらった資料で役立ったものは少ない(笑)のですがこれは良かった。自分の走る山越えのルートが良く判っていいのです。
地図の下、ラ・スペツィアから、鉄道は赤い高速道路の線にほぼ沿って、高度を上げながら北に向かいます。
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この列車、座席はこんな感じでした。実はコレは本来は一等車の車両、しかし、ドアに張り紙で「2」と有り、2等車です。一等の「お古」というわけでしょうか、でも、別に古い感じは有りませんでした。
ということは、車両運用上の都合でこのときだけ2等車扱いだったのかもしれません。
2等車は1等車に比べ様々な人が出入りし、人間観察には面白いのです。ちょっと撮れませんが(笑)。
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だんだん山が近付き、雪をかぶった山も見え良い感じなのですが、
あいにく霧が出てきて、写真はno goodです。
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これ、愛用のウォーキングシューズです。Reebok(リーボック)で、ほぼ同型の靴を履いて「4代目」。
防水機能付きで良かったのですが、昨日の雨で、流石にちょっと湿っぽくなっていました。
夜中も新聞紙を入れて乾かし、また車内でも乾かし、すっかり快適に戻りました。
(リーボックってイギリスの会社だったとは。先ほど知りました。USAと思っていたのです。)
上着のシャツ、スラックスは登山用で、汗や雨なども「すぐに乾く素材」です。
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この列車、なんと自動音声で駅名案内付だったのです。よくバスで行われるアレです。
そして、列車のチャイム、ピンポ~ンです。
でも、どうも音程が初めの音がちょっと低い感じ、
日本のピンポ~ンは、音階で言うと「ソ~ミ~」でちょっと甲高い感じ、とすれば、
イタリアのピンポンの音階はちょっとおとなしく、チャンコ~ン音程は「ファ~ミ~」と聞こえました。
そのあとに、自動音声再生と思われる駅名案内
 「トレーナヴィゴー、ストップ、ア、〇△×。」
と言っているように聞こえたのですが、・・・正確にはどう言っていたのか?
イタリアでも車内案内するんだ、と発見。いままで、車内放送の無い列車ばかりでしたが・・・。
(案内は、navigareナヴィガーレ 航行する、操縦する、に関係ありそうですが・・・???)

~~~9時前、渓谷を遡り、トンネルを抜けて、着いた駅。~~~
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9時20分、山越えは終わり、先ほどまでとは逆に川は列車の進行方向に流れています。
そういうところは、日本の山越えの列車と似ています。
でも、すこしゆったり流れている感じでしょうか。
新緑が美しかったのですが、写真はno goodです。
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途中車掌の切符の検札が有りました。駅でちゃんと、刻印していますので大丈夫です。
刻印は切符左下「縦」に印字された部分。そして、検札のしるしは小さな四角の穴、持っている親指の左。検札はよく回ってきます。
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9時30分、だだっ広い所に出て来ました。ロンバルディア平原です。
平原に出て、列車はすごいスピードで走っています。時速120~130kmは出していたでしょうか。
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10時、Reggio Emiria駅。この辺りは、エミリア・ロマーナ洲です。
その中の西の方がエミリア地方。ロマーナ地方というのは東部海岸寄り、目的地のラヴェンナ付近。
二つ合わせて、エミリア・ロマーナ洲。
モデナはもうすぐ、そこで、いったん下車します。
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デジカメの「音声メモ」。この旅の途中、この辺りから始めました。
記事を書くのに、コレが役立っています。
連続して同じようなものを撮るとき、「どれがどれか判らん」、となるものですが、
再生画像に音声メモを貼り付けておくと、簡単で正確です。
デジカメに向かって、周りをちょっと気にしつつ、ぶつぶつ言うのですが・・・(笑)。
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~~~次回は「途中下車の旅、モデナとカステルボロネーゼ」です。~~~

by ciao66 | 2009-05-26 07:58 | イタリア旅行2009 | Comments(5)
Commented by はなみずき at 2009-05-26 18:29 x
ご無沙汰しておりました。
実は、パソコンの調子が悪く文明から取り残された様な日々でした。
まだ本調子ではないのですが、これからイタリア旅行記を楽しみに
拝見いたします。
Commented by ciao66 at 2009-05-26 20:06
嬉しいご登場!お待ちしておりました・・・お久しぶりです。
でも、パソコンの調子の悪いのには悩まされますよね。
パソコンのご機嫌をなだめながら、どうぞお楽しみください。


Commented by ciaomami at 2009-05-26 22:07 x
西海岸から東海岸への290Kmの横断。。。私なら思いつかないルートです
どうしてもラヴェンナに行きたい理由があったのでしょうね?!…っていうか理由は想像できます
だってラヴェンナには。。。後の写真UPを待ってます☆
途中下車のモデナも訪れたい町なので、次のUPが楽しみです。Non vedo ora
Commented by ciao66 at 2009-05-27 06:29
Trenitaliaのページで、出発駅と到着駅を入れればルートは、自動的にこのように(笑)。もちろん、目的地にRavennaと書きました。ここは、メインルートからずれた位置に有り、やはり、「わざわざそこに行く」という感じにはなります。でも、そのルート自体も、ローカル線の面白い旅でした。・・・・Ravennaお楽しみに。
Non vedo ora まだ見てない、ってことですね。vedere見るの一人称。イタリア語の人称変化は・・・う~ん。
(イタリア国鉄時刻表検索ページです。)
http://www.trenitalia.com/cms/v/index.jsp?vgnextoid=ad1ce14114bc9110VgnVCM10000080a3e90aRCRD
Commented by ciao66 at 2009-05-28 06:22
イタリア語は初心者、Non vedo oraは全く勘違いしていました(汗)。
「待ちきれない」ってことだったようで、http://blogs.yahoo.co.jp/ciaomami1966/17292780.html#17292780
・・・・で、モデナ編upしましたよ。でも、ここは駆け足で・・・
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