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「出羽仙台街道」中山越えを歩く(続き)

2007年10月28日(日)の続きです。
 芭蕉のあとをたどり、アップダウンを繰返しながら歩き、11時40分ころ中山宿駅跡に来ました。
スタート地点の尿前の関から5kmです。
 午後1時ころには堺田の「封人の家」に着きたいのですが、写真を撮りながらの時間配分ペースとしてはまずまず、そして天気は少し曇ってきましたが大丈夫でしょう。
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中山宿で地元の方と少しお話をして、登ってきた坂道を振り返ると宿場が見えました。
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山神社です。
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鳥居脇に有りました道祖神。
(・・・以下wikipediaから抜粋・要約ですが・・)
 道祖神は路傍の神である。村内と村外の境界などにおもに石碑や石像の形態で祀られる神で、村の守り神、子孫繁栄、・・・の神として信仰されている。
松尾芭蕉の奥の細道の序文でかかれているため有名。 
 ・・・・・月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。・・・・・去年の秋江上の破屋に蜘の古巣をはらひて、やゝ年も暮、春立る霞の空に、白川の関こえんと、そヾろ神の物につきて心をくるはせ、道祖神のまねきにあひて取もの手につかず、もゝ引の破をつヾり、笠の緒付かえて・・・・ 
 wikipediaによると、道祖神にも色んな形が有って、写真の「男根道祖神」 もその一種として挙げられています。
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広々した所に出ましたが、「元田んぼ」はいまや残念ながらススキ野や野原です。日本はこれで良いのだろうか??とふと疑問が沸きます。
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傍には健在な「田んぼ」も有りますが・・・
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変化に富んだ街道で歩いていて飽きません。
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何度も山を越え、谷を渡り、それがリズムになっているように歩けます。
そして谷を渡るのは大抵こんな木橋です。
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 12時15分頃、軽井沢という沢に来ました。
地図はここ
ちょっと歩き疲れましたし丁度、お昼にするのにいい場所です。
 芭蕉もひょっとしてここでお昼にしたかも知れない、などと
おにぎりを食べながら、思いを馳せます。
下手でもいいから一句ひねってみたくなりました(笑)
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秋晴れに 芭蕉を偲び ひるげする 

あー、書いてしまいました。でも折角ですから消さずに置きましょう。

考えれば場所の旅した時期は5月、これは旧暦なので新暦でいえば6月下旬のことなのです。
少し違う景色だったでしょう。芭蕉はここの紅葉は見ていません。
でも、聞こえてきたせせらぎの音は当時も今も同じだったことでしょう。

何の実でしたっけ、落ちていました。
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黄葉のトンネル。でもクマに注意の立て札も。
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途中で農家のご夫婦に会ったほかは誰も出会いません。
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苔の生えた道が美しい道を歩いていると、
堺田から逆コースを木の実を拾いながら歩いてきたという女性3人組に遭遇。
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落ち葉の道です。落ち葉は場所によりカエデ、ブナなどいろいろ。
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今は崖にこんな橋が架かっていますが、芭蕉の当時はどうやって通ったのかと思われる険しい場所です。
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谷底を覗く。
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河原に降りるところに来ましたが・・・・・
なんと、橋が有りません。
 
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石伝いに渡ります。
・・・判りました。 「そうか、あえてこの場所には橋を架けていないんだ。」
タイムスリップして、芭蕉の旅を瞬間体験した感じです。
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この川は先ほどとは別の川ですが、この川の流れが県境です。
ついに、宮城・山形県境に到着!
でも標識が無かったような気がしますが
・・・・地図によると間違いなしです。
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尿前の関10kmの標識。10kmも歩いたとは!
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目的地「封人の家」には500m。もうすぐです。
次回に続く。
by ciao66 | 2007-10-30 21:53 | 東北あちこち | Comments(4)
Commented by はなみずき at 2007-10-31 21:36 x
芭蕉がたどった当時の雰囲気が写真からも味わえ素晴らしい旅日記ですね。
時を同じくして近くを通過した私達とは全く違ういい旅です。
 俳句もなかなかいい感じですよ。
 実は知人が最上町の出身という関係もあり、「最上町県人会」なるものに入会
しております。最上町のためには・・・あまりお役にたっていない気がしますが・・・
Commented by ciao66 at 2007-10-31 22:49
俳句を作ることは考えていなかったのですが、自然にその気になっていたのが不思議です。 実は 試作第一号はこれでした、 駄作ついでに披露します(笑)。   
枯葉踏み せせらぎ聞こゆ 小深沢
 最上町は堺田の分水嶺で流れる水が実際に二手に分かれるのが見られるとても興味深いところでしたよ。
Commented by futakidです~(^^) at 2007-11-01 19:00 x
芭蕉の面影を求めて、とても素敵な秋の散歩をされましたね~♪
散歩とはいえない距離ですけどねっ(微笑)
道祖神も大切に守られていますね~。今も昔も願うべき想いは変わらないのだなぁと思いました。
そして、とてもおいしいおにぎりをほおばっているペンギンさんが目に浮かびました。
こんな秋の贅沢をしているのは、ペンギンさん以外いないだろうなぁ~(^.^)
ともあれ、わたしまでもが芭蕉の道を共に歩かせていただきました~(*^_^*)
Commented by ciao66 at 2007-11-01 20:07
道祖神をアップで写すと迫力が有りました(笑)。アップ写真はちょっとひかえましたが・・・・おおらかなそして力強い豊饒の神ですね。
 街道はお天気なのに不思議に人が少なくじっくり雰囲気を味わえました。
旅の雰囲気を感じていただいて嬉しいです。
街道歩きはこの回まですがまだ、この旅の連載はまだ続きが2回有ります。
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