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冬の京都は美しかった(その2:明保野亭から見た京の町屋は素敵)

2007年2月10日(土)の京都散歩の続きです。
 嵯峨野の次に東山、清水寺近くの産寧坂(三年坂)まで来ました。
坂本龍馬ゆかりの場所、明保野亭(あけぼのてい)です。
 ここは龍馬が定宿し、倒幕の密議をした場所として有名で、司馬遼太郎の小説「竜馬が行く」にも出てきます。地図はここ
写真は明保野亭の2階から産寧坂を眺めたものです。
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産寧坂の通りは人通りでいっぱいです。冬の京都を甘く見ていましたね。観光客の山!
冬なのに14℃もあって暖かなのです。それで人が多いのかも知れません。
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まだ11時過ぎですが良く歩いたので、早めの食事をここで取ります。
↓明保野亭の玄関から産寧坂を眺める。
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 「京弁当 雪御前」・・京料理らしく、なかなか美味、上品な味、お造り以外は全て◎印です。
 食事の後、龍馬が眺めたであろう「2階から外を眺めたい」とお店の方にお願いしましたら、気持ちよくご案内いただきました。
↓明保野亭の2階北側の窓から産寧坂の風景。町の瓦屋根に統一感があります。
追っ手が来ないかここから良く見えます。
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↓2階西側の窓から向かいの瓦屋根。坂に沿って段々になっています。
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↓2階東側の窓から裏手の東山方向の眺め。追っ手が来ればこっちから逃げる。
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 このときは2階の席には誰~もいませんでしたので、私一人でじっくり写真を撮り、当時龍馬が眺めた景色を眺めている感じがしてとても幸いでした。
そして、「よう来たぜよ!」と龍馬が土佐弁で言っている感じもしました。(妄想?白昼夢?)
・・・案内してくれた親切な店員さんに感謝。
(・・・実際は当時の場所は今と少し違うようですが、近所なのでここと似たようなものでしょう)
 帰ってから調べて解ったのです。小説「竜馬が行く」では、土佐藩家老息女のお田鶴様と密会していた場所となっていますが、実際はお田鶴様は架空の人物だそうです。
 司馬遼太郎にだまされた?他のほとんどの人物が実在の人物でしたから・・・・

Wikipediaによると、作品中において「馬」と表記されており、「」でないのは司馬自身がフィクションとしての彼を描いたためとも言われている。
 「竜馬」を取り巻く女性。(同じくWikipediaから) 
乙女 :竜馬の姉。男勝りの性格で、竜馬に与えた影響は計り知れない。
おりょう:竜馬の妻。身寄りのない所を竜馬が保護し、寺田屋に住まわせた。
お登勢 :伏見の船宿寺田屋の女主人。竜馬にほれているが、それを表に出さない。身寄りのないおりょうを養女とする。
お田鶴 :三条実美に仕える。身分の差を越えて竜馬を愛している。
千葉さな子 :千葉重太郎の妹。女性ながら、北辰一刀流免許皆伝。竜馬に告白し、生涯独身で終わった。
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 お田鶴さま以外は全て実在の人物なんですが・・・・坂本龍馬の魅力と偉大さががとてもよく解る、面白い小説でしたね、「竜馬が行く」。
 脱藩(1862年・28歳)→勝海舟との出会い→神戸海軍塾の塾頭→亀山社中の設立→薩長同盟に大きな役割→寺田屋襲撃事件→お龍と新婚旅行で霧島へ→下関海戦で長州支援→海援隊の設立→いろは丸沈没事件→舟中八策→そしてこの明保野亭での倒幕の密議→暗殺、(海援隊から暗殺までは1967年・33歳の出来事)・・・全部小説の中に出てきますが歴史的事実。ディテールは小説で創ったでしょうが・・・
 海援隊は、(前身の亀山車中設立の)1865年から68年まで3年余りに渡り、私設海軍、貿易会社として活動、日本初の株式会社とも言われる。土佐藩士の後藤象二郎は海援隊を土佐商会として、岩崎弥太郎が郵便汽船三菱会社(後の日本郵船株式会社)に発展させる。
 家に帰ってから「竜馬が行く」の本を探してみましたが、残念にも処分してしまっていました。
2回も読んだ好きな小説なのに・・・近いうちに3度目を読みたいと思います。
↓真向かいのおはぎやさんです。ここも雰囲気あります。
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 ここまでの行程
東横イン四条大宮→京福電車四条大宮駅・・(20分間)・・嵐山駅
→嵯峨野散策2時間ほど(・・前回記事)→
JR嵯峨野線(山陰線)快速10時11分発・・(僅か10分後)・・京都駅
だが、ここで失敗!京都駅では観光客の山、バスに乗る人が、大行列で結局、ココについたのは想定外の1時間後。
混雑時の京都観光は電車と足を使ったほうが確実、京阪電車の五条駅からココ明保野亭まで歩いても1km位、登り坂ですが。
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 坂本龍馬が出てきて、書き出したら止まらず、冒頭の写真一枚だけのつもりだった明保野亭で当ブログのほうも停まってしまいました。(笑)
 さて、お次は清水の舞台の清水寺へgo。世界遺産!
☆☆☆☆☆☆☆☆☆
本日の「おまけ」写真は×マーク
京都駅の吹き抜けをはじめて見ました、巨大!
他の街ならこれでいいのですが、京都に似合っているとはとても思えません。
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by ciao66 | 2007-02-12 15:55 | 関西うろうろ | Comments(2)
Commented by futakiです at 2007-02-12 20:05 x
びっくりしました~☆冬の京都にいらっしゃったなんて・・・うらやましいです~
坂本竜馬のお話、大変面白かったです。わたしも『竜馬はいた!』気がしてきましたぁ。
竹林といい、お地蔵様といい、京都には風情がたくさんありますね♪
Commented by ciao66 at 2007-02-13 06:03
何気ない風景の何処を切り取っても絵になるのが京都ですね。
そして、明保野亭ですが、振り返ってみても、史実の龍馬と小説の竜馬、どっちがどっちか、入り交ざって不思議な感じがします。
 一日の旅ですが、まだ続きます。今回は簡単に、と思いましたが、結局は書き出すと、いつもの「足跡」のような感じで(笑)
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