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24. オーベンドルフの「きよしこの夜礼拝堂」

ザルツブルクの郊外に有名なクリスマスソングの生まれた教会が有り、旅の最終日にそこへ行ってきました。
それは小さな村の教会で起きた、200年前のある出来事がきっかけでした。
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オーベンドルフに行くにはザルツブルク地下駅から電車に乗ります。
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ザルツブルク・ローカルバーンという名前の私鉄ですが、
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単線ののんびりしたローカル線。途中の駅ですれ違い・・・
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外には緑の牧草地が広がり、
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この日も青空♪
オーストリア旅行中ずっとお天気でした。
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30分ほど乗車してオーベンドルフ駅で下車し、
「きよしこの夜礼拝堂」に向かいます。
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この道を真っすぐ行くと、まもなくザルツァッハ川に出るはず。
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不思議な十字架のような雲。
飛行機が交差しただけでも、なんだか十字架のように見えてきました。
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土手に出ました。どんな眺めでしょう。
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ザルツァッハ川です。手前はオーストリアで、向こうはドイツのバイエルン州。
国境の川を見るというのは初めてで、これも目的の一つだったのです。
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川はぐっと蛇行して流れています。向こうのドイツの街はラウフェンという所。
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大胆に湾曲したザルツァッハ川、気持ちのいい散歩道でした。
ここから土手を降りると、
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「きよしこの夜礼拝堂」のある広場が見えてきました。
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丸い形のかわいい建物です。
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入り口はこちら側です。階段を上がって入ってみましょう。
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木の長椅子が数列だけの小さな礼拝堂です。
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祭壇です。
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祭壇を拡大して見て見ましょう。素朴だが味のあるレリーフです。
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横のステンドグラスを見ると、星の下にギターを抱えた作曲者のグルーバーと、
「きよしこの夜」の楽譜が描かれています。
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もう一つのステンドグラスには作詞者のモール司祭が描かれています。
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元々あった教会は洪水で流失し、その後に出来たのが今の礼拝堂です。

1818年のクリスマスの数日前、鼠が教会のパイプ・オルガンの弦をかじって演奏不能になりました。修理が間に合わずに困ったモール司祭は、自作の詩を教会のオルガン奏者のグルーバーに見せて、ギター伴奏で歌えるように作曲を依頼し、ミサの数時間前に出来上がったのが「きよしこの夜」でした。

奇跡のようなお話でしたが、ここから「きよしこの夜」の歌(←音が出ます)が世界中に広まっていったわけです。
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湾曲した川を向こうに行くと橋が有り、そこから国境を越えて、
対岸のドイツ領内、ラウフェンの街に入ることにしました。
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次回は国境の町、ラウフェンとオーベンドルフの意外な歴史を発見する、の巻です。


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by ciao66 | 2017-12-06 19:54 | オーストリア2017 | Comments(4)
Commented by Clearwater0606 at 2017-12-06 20:18
「きよしこの夜」の誕生の状況、初めて知りました。勉強になります。
Commented by cahieretstylo at 2017-12-06 21:38
わー♪きよしこの夜誕生にそんな物語があったのですね。
礼拝堂も素朴で小さくてかわいいです。
地元の人たちに愛されている教会なのでしょうね。
川を挟んで隣の国というのもすごいですね。
Commented by ciao66 at 2017-12-07 22:01
Clearwater0606様、落ち着いたとても雰囲気のいいところで、再建された礼拝堂ですが、当時のお話の雰囲気は十分伝わってくる感じでした。
Commented by ciao66 at 2017-12-07 22:14
cahieretstylo様、すぐそこに見える国境の向こうが別の国、というのはちょっと不思議な感覚でした。機会が有れば今度は地続きの国境にも行ってみたいです。
礼拝堂は小さくとも美しく、とても大切にされているように感じましたし、
たまたまそこには誰もいませんでしたので、とても静かなひと時でした。
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