早春の京都を巡る旅の2日目は仙洞御所からスタートです。
宮内庁の参観案内のページから直前でも予約が取れたので、ラッキーだったのです。
(この時期の当選確率は二分の一だとか)
綺麗に手入れされたお庭は、苔の緑が美しくて素晴らしいものでした。
広大な京都御苑の東側に有るのが、案内図の仙洞御所ですが、
この西北端の建物のある部分は京都大宮御所となっています。
(二つの関係がややこしい)
これから宮内庁職員の方のご案内で一周します。
こちらは京都大宮御所の正門です。
参観者の受付場所はここではなく、ぐるっと回った北側の方でした。
京都大宮御所に咲く紅白の梅です。
皇族の京都宿泊所として建物は現在も使われているそうです。
ここは歴史的には皇太后のための女院御所だったところ。
(安政元年に焼失、慶応3年(1867年)に再建、大正時代に現代に合うように改修)
すっきりしたデザインですが、建物は外観だけの見学です。
いよいよお庭巡りです。
お天気が今ひとつですが、雨が降らないだけいいかと・・・。
大宮御所のお庭は、いまは仙洞御所のお庭と繋がり、二つの庭が一体となっています。
庭園のお手入れぶりはさすが宮内庁の所管だけあって、
隅々に至るまで行き届いています。
渡っているのは、阿古瀬淵・六枚橋(あこせがふち・ろくまいばし)阿古瀬淵に架かるのは,切石6枚が並べられた六枚橋です。ぐるっと北池の周りをまわっていますが、
女院御所のお庭らしい感じで柔らかさが感じられます。
ここからは仙洞御所の領域に入ります。
仙洞御所は17世紀前期,後水尾天皇が上皇となられた際に造営され、その後は歴史的に上皇の御所でしたが、建物は1854年に消失して現存しません。お庭の方は、17世紀に南北二つのお庭の池が繋がって、一つの庭に上手に改造されたのです。
八ッ橋(やつはし)南池の西岸から中島に架かる橋で,見事な藤棚で覆われています。1時間ほどの見学でしたが、
なかなか見ごたえのあるお庭でした。
清和院御門をくぐって、歩いてきた大宮御所の方を振り返ります。
門をくぐったところは・・・
梨木神社(なしのきじんじゃ)。
源氏物語のゆかりの地です。
境内はすっきりしたたたずまい。
本殿には立派な能舞台が有りました。
そして、すぐ傍に有るのが、紫式部の邸宅跡で、
現在は蘆山寺というお寺になっています。
石庭の雰囲気も感じられる曲線の描き方が独特です。
お寺の敷地に沿って路地が有り・・・
お墓は蘆山寺のお墓、樹の生えているところは、(秀吉の造った)お土居の跡です。
(土手の痕跡はちょっとわかりづらい感じでしたが)
このあとは、
御所の東側から59番のバスに乗って、御所の北側に移動して相国寺に来ました。
承天閣美術館で開催中の伊藤若冲展を見に来たのです。
(少し晴れ間が出てきて、美術館前で撮りました。)
ちょうどお昼になり、
そばの同志社大学のキャンパス内の
レストランwillに行くことにします。
この建物(寒梅館)の最上階に有ります。
比叡山が眺められる!窓際の特等席が、ちょうど一つ空いていました♪
眼下は同志社の今出川キャンパス、隣の緑は相国寺です。
こんなお料理だったのですが・・・
明るい窓際なので綺麗に撮れました。
次回は曼殊院門跡の巻です。