旅は7日目となりました。ヴェンゲンのホテルにスーツケースを預けて、
ヴェンゲンヴァルトの駅までハイキングを開始。
振り返るとユングフラウとラウターブルンネンの谷が見えます。
ところどころに農家が見え、斜面に牧草地が広がります。
右手はスキー場のコースでしょう。道では無さそう。
時々振り返りながら、山の眺めを楽しみます。
谷を見下ろすビューポイントに来て、まもなく
ヴェンゲンヴァルト駅が見えてきました。
一直線に伸びる線路ですが、急傾斜なのです。
意外ですが登っていくより下りのほうが少し時間がかかります。登りはブレーキが利きやすく、下りはブレーキを利かせる時間が余計にかかるのでしょう。
時刻表の下に電車を停めるためのリクエストストップのボタンがあります。
旅行中はスイス人の地元の一般人のとお話しする機会は意外に無いのですが、
この駅に居合わせた農家の方と少しお話しができました。
・・・中身はあまり記憶なし(笑)。
ラウターブルンネンに到着して、ポストバスに乗り換えです。
ポストバスの終点は谷の一番奥の村です。シュテッヘルベルクまで来ました。
崖の上はミューレンの街。
旅の3日目にバスで通って、「ゆっくりここを歩きたい」と思ったところなのですが、
ここから戻る形でハイキングをします。
谷底なのに明るい感じで、外界から隔絶された、不思議な桃源郷を思わせる景色です。
谷を流れるのはヴァイセ・リュチーネ川です。白いリュチーネ川という意味ですが、その名の通り白っぽい川。氷河の成分でしょう。下流でグリンデルワルトから流れる黒いリュチーネ川と合流します。
広がる牧草地や農家の横を通り、
見上げるような崖と滝を眺めながら、
谷一面に広がるタンポポ畑を見て、
のんびり草を食べる牛たちに出会います。
さらに行くと、空を行くロープウェイを見上げて、
はるか向こうにはメンリッヘンの山と中腹のヴェンゲンの村が見えてきました。
こういう滝がいくつも並んでいて、
キャンプ場の水飲み場が有ったりします。
気になった花。
どこまでも続く美しい谷間。
もうすぐトリュンメルンバッハの滝というところです。
(2016年5月26日)
次回に続く。