春の「うろうろ関西」の二日目の朝、淀屋橋の泊まったホテルの近くの遊歩道です。
御堂筋の裏側は昔は小さなビルと狭い道だった記憶ですが、
再開発ですっかりこの辺りも綺麗になっていました。目的地はすぐそばの・・・
ビルの谷間の
史跡適塾です。
ここには緒方洪庵の開いた蘭学塾の建物がそのまま残っています。
江戸の大火にも焼け残って、第二次大戦の空襲でも無事だったという幸運な建物ですが、
この適塾は今の阪大医学部の前身です。
西側は公園になっています。公園には以前は建物があった記憶なのですが、
記憶があやふやだったので、調べたところ1986年に公園化されたとのこと。
この角度から建物の全景が眺められるのはなかなか素敵です。
公園の奥まで行くと緒方洪庵の座像が有りました。
敷地の南西端から望みます。
この日は朝早くてまだ閉まっていたのですが、次の日に建物内部も再訪ができました。
写真は美しく整備されたお庭です。
2階から西側の公園を望みます。
ここは当時「ズーフ部屋」と言われた、辞書が置いてあった部屋です。
2階の塾生たちの部屋です。ここで雑魚寝をし、勉強もしていたのでしょう。
柱には刀の傷が多数でした。
2階から中庭越しに東南方向を望みます。
わずか半間ほど(90㎝くらい)で階下に降りる急階段です。
幕末の史跡として塾生たちの様子を想像するのもいいところですが、
江戸時代の大坂の町屋として、この建物自体にも興味深いものがあり、
建物の維持管理状況もまた素晴らしいものでした。お尋ねしたところ、
展示物の内容が映り込まない条件で、建物自体の撮影はオッケーとのことで、
写真が撮れたのも幸いでした。
さて、適塾の次はいつも大阪に来たら定番の?中之島公園です。
流れる川は土佐堀川、この少し下流側に大同生命のビルがありますが、
クライマックスを迎えた朝ドラ「あさが来た」の歴史上の舞台がそこです。
栴檀木橋を渡り、中央公会堂に来ました。
格調のある建物です。
以前は夕刻で上手く撮れませんでしたが、今回は朝早くで順光なのでうまくいきました。
さて、北浜・中之島のミニ散歩は終了して、今度は堺筋線の北浜から地下鉄に乗って、
相互乗り入れの阪急千里線の南千里に到着。
友人O氏の待ち合わせ時間に少し余裕があったので、駅に近い南公園を散歩します。
少し坂を上ると眼下に牛ヶ首池が見え、周りも昔と変わらない光景です。
遊歩道を進むと、すっかり立派になった樹木のトンネルです。
まだ早いかなと思っていたのですが、ラッキーです。
一本サクラが咲いていました。
ほかのサクラはまだ、つぼみ膨らむという感じでした。
友人O氏とカフェでゆっくりお話をしたあと、懐かしの中学校に来ました。
ここが同窓会の集合場所だったのです。
校舎の高さよりも低かった樹はすっかり大木になっていました。
おぉ懐かしいね。
土曜日なので卒業生以外誰もいません。
ぞろぞろと歩いていますが、昔を思い出しながら話がはずみます。
どこを撮っても懐かしい風景、そして
昔の面影をちゃんと残した顔が勢ぞろい。
なんと観光バスで会場へ移動です。話がはずんで半日がかりの同窓会でした。
次回は、春の「うろうろ関西」最終回、芦屋を散歩します。