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17. リーメスに沿って森の道を歩き、ローカル線に乗る

フランクフルトの近郊のちょっとしたローカル線、森の中にあるSaalburg駅です。
ザールブルクの城塞からミニハイキングをしてここまで来ました。
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時間は少し戻って午前11時頃、ザールブルク城塞を出たところ、
リ-メスといわれるローマ帝国の境界ラインに向かっています。
周りはうっそうとした森、1900年前のゲルマン対ローマの攻防の舞台です。
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当時のリーメスの様子を描いた案内板が有りました。
小さなローマの砦と馬車、リーメスの土塁と濠。
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再現されたものがこれです。
先ほど見てきた城塞よりもリアルでは有りませんか!
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別の案内板です。ここに砦は再現されていませんが、想像してみましょう。
初めは木製だったのが、
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後には石のものに変わりました。
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そして、ここがリーメスだ、という標識です。
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そのリーメスに沿った道を行きます。
案内図の黄色いマークが現在位置です。
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周りは深い森です。当時のゲルマン人は森の住人、ローマ人は手を焼いたことでしょう。
塩野七生の「ローマ人の物語」に出てくる攻防を思い出します。
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広い道に出て、いっきょに現実世界(案内図の青いマークの所)とはいえ、
道路で切り取られた森の木の高さから、この森の深さがよく判るでしょう。
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道路を渡って、また森の中の小路です。
Saalburg駅への道は左へ行きます。グーグルで調べていた道です。
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先ほどと同じような道が続きます。
緩やかな下り坂なので楽ちんです。
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キツネがいますよという標識も有りました。
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道の左右は樹林帯ですが、ところどころにぽかっと空いた空間が有り、
その向こうにずっと続く森が見えます。
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まっすぐに続く道。迷うことは有りません。
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突き当りに出ました。谷間をローカル線が走るところでしょう。
道を横断して向うへ。
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先ほどの道路の土手を降りると、こんな広々した光景が!
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馬や牛がいっぱい。Lochmuhleというレジャーパークだったようです。
この中の道をしばらく行くと・・・。
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ザールブルク城塞から歩いて30分ほど、ザールブルク駅に到着です。
ここは Taunusbahn (タウヌス鉄道)というローカル線。
(調べるにはドイツ語のサイトまで行かないと無い)
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駅には案内地図がありました。ザールブルク城塞は左下。
城塞からはgoogleで見つけたグレーのラインを通りました。
Lochmuhleのレジャーパークの右側が駅。太い破線が鉄道です。
(E3からはgoogleに無い別の道を通れば、復元した砦が有ったのかと、今頃判る。)
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ヴュルツブルク行きの切符は自販機では売っていなかったので、
フランクフルトまでを買います。ローカル線の私鉄なのです。
(DBのサイトで検索は可能)

列車はちょうど出たところ、30分後までゆっくり待つことにします。
のんびりした駅で、心が癒される場所です。
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反対側のホームに列車が来ました。
架線は有りませんのでディーゼルカーでしょう。
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明るいカラーリングの車両です。
終点まで行って、戻ってきた同じ車両に乗るのでしょう。
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ちょうどお昼時間、持ってきていたサンドイッチで腹ごしらえです。
フランクフルトの駅で、コインがなくて、小銭を作るために買ったのが役に立ちました。
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12時10分発のバートホンブルク行に乗車、
車内はいかにもローカル私鉄、という空間です。
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沿線風景は至ってのんびり、低い山越えのあと、田園風景を行きます。
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途中で、列車交換です。もちろん単線なのです。
向うは最新車両。でも、古い型の方がローカルらしくて私の好みですが・・・。
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しばらく綺麗な緑の牧草地を通過します。
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15分間乗ってバートホンブルクの終点に到着。
向かいに見えているフランクフルト行のSバーン(近郊電車)に乗り換えです。

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朝は撮る余裕が無かった、バートホンブルクの駅舎です。
bad(バート)というのは温泉地のこと。英語ならbathですね。
ここは保養地らしく、綺麗な街でしたが朝のバスからはうまく写真に撮れずでした。
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12時52分、フランクフルトHbfの地下駅に到着、Sバーンは地下駅なのです。
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朝方、コインが必要だったのは、コインロッカーのためです。
機内持ち込み最大サイズのキャリーバッグは一番小さなロッカーに入りました。
取りだして、これから、ビュルツブルクまでの切符を買います。
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次回もまた鉄道編です。
(乗り物に興味のない方はスルー?)

by ciao66 | 2015-07-07 19:51 | ドイツを巡る2015 | Comments(8)
Commented by ciaomami at 2015-07-07 22:16 x
駅と電車の黄色とオレンジがなんだかおもちゃの国のように感じました。ドイツって固いイメージがあるけどお茶目なところがあるんだ・・・って感じです。最後のコインロッカーには驚き@@こんなものがあると治安がいいのかなぁって思っちゃいます。
Commented by ciao66 at 2015-07-07 22:42
ドイツの電車のデザインと色彩は意外にもイタリアと似ていたりします。北の国なので、長い冬はせめて色彩だけでも春のように明るくしたいという心理なのか。車両デザインはイギリスは意外に野暮ったく、フランスは曲線過剰で、ドイツ大健闘です。でも英国人やフランス人はこのデザインは合わないかな。
 ロッカーはベルリンでも利用しましたが、鉄道の駅ではなかなか充実しておりました。
Commented by cahieretstylo at 2015-07-07 23:01
森と牧草地の緑が疲れ目に優しいです^^
そっと歩けば何か動物と出会いそうな道ですね。

↑「フランスは曲線過剰」で笑いました。
電車のデザインもお国柄みたいなのがあっておもしろいですね。
Commented by ciao66 at 2015-07-08 06:26
ドイツの田舎も美しいのです。フランスやイタリアも田舎が綺麗ですが、フランスはのびのび、イタリアはかがやき、ドイツはやすらぎ、といったイメージでしょうか。

電車のデザインにご反応いただき嬉しいです(笑)
このあとどんな電車が登場するか、お楽しみに!
Commented by Clearwater0606 at 2015-07-08 19:53
お〜、活動的ですね。気力、体力、充実してますね。こういう旅の仕方も、良いなあと写真を拝見して感心しておりました。
Commented by ciao66 at 2015-07-08 21:26
ザールブルクの城塞からローカル線の駅まで歩ける、とだけは判ったのですが、日本語の詳細な情報がどこにも無く、検索結果のザールブルク駅が果たして何処なのか?そこから調べは始まりました。
 結果は、バートホンブルクからバスで往復するよりは、変化に富んで面白い旅になったかなと思います。
Commented by ひろし at 2015-07-08 21:51 x
ローカル線の旅、いいですね!
今は静かな森が、1900年前のゲルマン対ローマの攻防の舞台とは、・・・
案内版が木から石へと変化するリーメスの様子が絵で判りやすく画かれていて良かったです。
日本の城や寺などの案内もこうなってくれないかな~と思えてきました。
Commented by ciao66 at 2015-07-09 18:50
リーメスの様子を描いた案内板ですが、絵は確かに解りやすいのです。
絵で多分こうだろうと推測はつく・・・でもドイツ語ばかりで、読めません。
(城塞の展示施設のほうで予習はしておりましたので良かった)
日本でも英文が有るところはごく僅かですが、判りやすい絵に加えて英文も有ると親切ですね・・・。)
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