朝小鳥の声で目覚めました。この日は連泊しますので、じっくりペルージャの街を一周します。 ホテルを出て、まずは中心街と反対方向へ。
Via dei Prioriプリオリ通りの坂道を下ると、目に留まったのは建物の壁にあるアーチに飾られた祠です。 窓もアーチ、祠もアーチ。リズミカルに並んでいます。 ペルージャの街は、山の頂上に大聖堂と11月4日広場が位置していて、周りに行くとだんだん低くなり、ちょうど三つの丘がクローバーの葉っぱ or 花びらのような形で広がっています。(地図を参照ください) 西側のほうの葉っぱ(or花びら)を一周するように歩いています。 赤いラインは歩いたルートですが、この日の途中まで記載しています。) だいぶ坂道を降りてきました。 こんな、階段のある通りも右手に見えて、そちらも面白そうなのですが、 少し未練を残してまっすぐ行ます。(地図a) まずは S. Francesco教会へ行くという目的があったからです。 アーチのほうではなく教会は右手の影のほうへ。 見えてきたのは お隣のS. Bernardino教会です。 サン・ベルナルディーノ教会の向かい側に、少し趣きのあるアーチの門を発見。 向うにお屋敷があるのか、と思ったのですが、単なる道路上のアーチだったようです。 サン・フランチェスコ教会が見える位置に来ました。(地図b) 教会はあいにく閉まっていましたが、 同じ位置から、展望が開けて、緑に包まれた向うの街並みが見えます。 城内の北端にあるサン・タンジェロ教会の付近でしょう。 こちら側は木陰になっていて歩いていても涼しいのです。 ここからは、家はなくなって、緑一色。気持ちのいい緑の散歩道になります。 (振り返っています) 長い下り坂、下りだから楽ちんです。 あとで、上り坂が待っているのですが・・・。(地図c) ほとんど、谷底というところへ降りてきました。今まで、車はほとんど通らない静かな道でしたが、ここを過ぎると車のよく通る道に合流。 少し行くと、面白いものに遭遇しました!(写真には写っていませんが)この橋の上を人が歩いていたり、走っていたりします。 橋の幅はとても狭くて、車は通らず、散歩道にはぴったりです。(地図d) あそこに行ってみたい!と、思うのですが、近くには登り口がありません。 これは使わなくなった古代の水道橋だったのです。 高さは3階の位置くらいもあって、結構高いようです。 水道橋をくぐって振り返ります。考えてみれば、橋の「たもと」に行かないと水道橋にはアクセスできません。なんとかそこへ行ってみたい! しばらくすると、茶色い古風な建物が目の前に現れます。 ペルージャ外国人大学です。 その大学の目の前にあるのが、巨大なエトルリア門 Arco Etrusco です。 紀元前3世紀の!あいにく修復工事中で、真下からちょっと上を見上げます。 (これでは距離感や大きさが判りません) 外観はこうですと、垂れ幕には絵が書いてあるものの、今一つピンときません。 Centronline.it から素晴らしい写真をお借りして、やっと判りました。 凄い門です。門と建物が一体となっていて、左上の迫力ある部分は何なのか? 2300年前の古代のままの姿で残っているというのは素晴らしい。(地図e) エトルリアというのは、ローマ人よりも古くからここにいた人々で、文明も発達していたのですが、紀元前40年に、ペルージャはローマのアウグストゥスに攻められて、征服されます。 ここを、どうやって攻めたのでしょう。 そして、アウグストゥスは征服した後に、ちゃんと門の修復作業をしたので、 後世に残っているというわけです。 さて、ここからは登り口はまっすぐの道、左手の道、 右手の眺めの良さそうな坂道と3っつあります。 私は、水道橋(=アクエ・ドット通り)に近づきたかったので、 右手のほうへ行きます。 その道を登りはじめました。なかなか良さそうな道、 チェーザレ・バッティスティ通りです。 続きは、Via Cesare Battisti からの眺めです。
by ciao66
| 2014-06-23 09:40
| イタリアを歩く2014
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Comments(8)
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ciaomami
at 2014-06-23 21:24
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天気が回復して良かったですね。散歩(?)が気持ちよさそうです。
門が修復中で迫力のある建築物をじかに見る事が出来なくて残念でしたね。 写真でみるだけでもかなりのモノなので、現物をじかにみたらさぞ感動出来る事でしょう。 次はどんな景色が見れるのでしょう~続きが楽しみです♪
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ciao66 at 2014-06-23 22:01
幸いなことに、お天気続きの旅で、やはり晴れ男。にわか雨でもすぐ終わり。
散歩(?)ではなく、朝の散歩そのもの。これが楽しいのです。 エトルリア門ですが、先ほど調べたところ、門の左上にある建物は創建当初のもので、 もう一つ右側にもあったらしい。2個無いとバランス悪いですね。 正面のアーチの上に重なったアーチだけはローマ時代のものだそうです。 続きをお楽しみに♪
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ciao66 at 2014-06-24 20:50
エトルリア文化の象徴がアーチなのだそうです。それで随所に登場する。ローマがそれを真似した!
中心部は石の街で緑は少ないですが、周囲の山や丘にはオリーブの茂る農園が広がり、緑いっぱいでとても眺めはいいです。 続きをお楽しみに♪
古い町並みと緑が調和して美しい景観のペルージャの街、とても素敵ですね。
ローマのアウグストゥスはここを征服した後に、ちゃんと門の修復作業をしたので・・・後世に残っている。 やはり征服破壊するだけでは無く、修復してくれた事に感謝です!いい話ですね。
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ciao66 at 2014-06-25 07:04
アウグストゥスは賢明にも門の修復をしたわけですが、
上手な支配のやり方だったのでしょう。建物をそのまま残すことで、 「あなた方の文化を尊重していますよ」 というメッセージになり、 平和裏に支配を進めるという。 巧妙で賢明なローマ帝国の一端が現れているようです。
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milletti_naoko at 2019-10-01 19:18
かなり長い距離を歩かれましたね! ペルージャ中心街での散歩を楽しまれたようで何よりです。チェーザレ・バッティスティ通りの写真の手前の方をご覧になると分かりやすいのですが、ペルージャでもローマ同様、古い建造物を利用して、その上に後世に建物を築いていくので、写真の多くの家が、古代エトルリア人が築いた白い大きな石の壁を礎として、中世以降にその城壁の上に築いたものです。ペルージャ外国人大学の美術史の先生が、授業中に、エトルリアの城壁の周囲を歩き、いろいろと歴史を説明してくださったことがあり、興味深かったです。本当にすっかり門が覆われていたのですね。
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ciao66 at 2019-10-01 20:41
いろんなところで街歩きをしましたが、ペルージャのそれが一番面白かった気がします。街の中に高低差が有り、水道橋が有り、美しい門がいっぱいあって、不思議なトンネルのような通りも有り、美しい教会も有るし、エトルリアの歴史も残っている、というわけですっかり楽しみました。
チェーザレ・バッティスティ通りの写真を見てみると、確かに古代エトルリア人が築いた白い大きな石の壁を礎として、中世以降にその城壁の上に築いたものが確認できました!個人の住宅が古代遺の城壁上にあるなんて、イタリアならではですね。
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