面白そうな通路が奥につながっていますが、画面左手はトラヤヌスの市場です。
(塔が見えていて、左下に3人いるところが眺めのいいテラスでした。) 右手の壁は、お隣のマルタ騎士団の建物です。少し進んで左手を見ると・・・ 市場の下に広がる大きな遺跡「トラヤヌスのフォロ」です。 フォロとは古代ローマの公共広場のことですが、ほかの皇帝のフォロも合わせて、 フォーリ・インペリアーリ=「諸皇帝のフォロ」となります。 路地を進むと、面白い光景に出合いました。 トラヤヌスの市場と、民間建物のくっついたところです。 遺跡の壁をちゃっかり利用している!?・・・いつ頃出来たものでしょう? 路地を戻ってきて、市場を見上げます。今度は3人はっきり写りました。 首を回して反対側も見上げます。マルタ騎士団の旗です。 この建物を右に回り込むと・・・ こうなります。全く違う印象の建物! これはアウグストゥスのフォロの壁を利用した建物でした。 おまけにフォロの壁に窓まで開けています。 前にここを見たときに、窓の明かりが見えていて、 何とも不思議な光景だと思ったのですが、 今回その利用者(おそらく所有者?)が判明しました。 今回、下の絵を見て考えたところ、 これはフォロの建物自体だったのかも知れません。 でも、ここは神殿だったので、壁に窓はもともとは無かったのでは? 結局、なぞは続きます・・・。 アウグストゥスのフォロの図面 (以前の旅行記から転載) (左端のカーブした壁のところがマルタ騎士団の建物) フォーリ・インペリアーリ通りを、さらに数百メートル行って振り返ります。 画面左端は、マルタ騎士団の建物の壁で、 画面全体が、アウグストゥスのフォロです。 下を見ると石がごろごろ。無造作に転がっていて、床のタイルも残っていたりします。 (以前の旅行記から図面を転載します) フォーリ・インペリアーリの全体像(復元予想図) 1.カエサルのフォロ 2.アウグストゥスのフォロ 5.トラヤヌスのフォロ 6.トラヤヌスの市場 フォーリ・インペリアーリとフォロ・ロマーノの空中写真 なかなか凄いところです。 9年前のときの(少しリキの入った)フォーリ・インペリアーリの記事はこちら。 通りの反対側はフォロ・ロマーノです。 この中を通って、テヴェレ川方向に行こうと思ったのですが・・・ いつの間にか入場料が要る様になっている!(前回は無料でした。) フォロ・ロマーノは前に見ているので、入場はせずに、カンピドーリオの丘を通って、 散歩しながらテヴェレ川に向かうことにしました。(通り道からもこのようによく見える。) 一番手前の屋根のある建物は遺跡の元老院、その左奥はローマ市役所、右奥の高いのがヴィットリアーノです。 @@@@@@@@@@ ところで、この旅行記は 「にほんブログ村」のイタリア旅行のランキングに参加しました!! お時間のある時は、↓ 下の投票バナーをクリック頂ければ幸いです。 (来週にはランキング登場??)
by ciao66
| 2014-06-11 06:29
| イタリアを歩く2014
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Comments(8)
毎回、楽しみに拝見しています。フォーリ・インペリアーリは行ったことがないので興味深かったです。フォロ・ロマーノは入場料が要るようになっているんですね。ネパールでも大分前からカトマンズのダルバールで入場料を取るようになり、しかも次第に値上げしています。どこの世知辛くなりましたね。
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ciao66 at 2014-06-11 21:13
この辺りはじっくり見れば興味は尽きない場所かと思います。(サラッと見てもすごいと思いますが)
今回、疑問だったことが、思いがけず解決したのは嬉しいことでした。(マルタ騎士団の建物) フォロ・ロマーノが有料なのは全く不思議はない場所なのですが、 前回は、とても太っ腹だと感心したものでした。(今は普通に戻っただけ?)
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catitude at 2014-06-12 02:24
ローマ、4回目ですか!これだけ沢山の見所が凝縮されていると何度訪れても足りないんでしょうね。
廃墟なのに保存されているっていう感覚が日本人からするとなんだか変な感じがしますが、ローマでで当たり前の光景なんでしょうね 義兄が職業柄ローマにはしょっちゅう行っていて(たしか2、3年住んでた)話しを聞くたびに、いいな〜、隣の国なのになんで行ってないんだろう。。って思っていました。(実はローマには一度も行った事が無いんです) ciaoさんの旅行記を拝見してたら、やはりと〜っても行きたくなってしまいました。
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ciao66 at 2014-06-12 09:13
2回目のローマの時は1週間泊まって、じっくり見ました。日帰りで近郊にも行ったりしながらですが、その時にローマの見たいところの大方は見た感じ。
まだ見残しや「宿題」は残っていますので、また数泊しながら残りを見たいなと考えています。 ローマでは遺跡とうまく調和しながら(隣り合わせで)今の生活があるところも面白いと思っています。 遺跡好きでなくてもローマの魅力を感じる方は多いと思いますので その雰囲気が人を引き寄せるのでしょうね。 でも、(ローマの魅力は認めつつも、私としては) イタリアの地方都市がとても個性的で面白いと思うのです。
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ciaomami
at 2014-06-12 09:43
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少しリキの入った9年前の記事も拝読させて頂きました。
今回の記事も負けず劣らずですよ~9年前は天気が悪かったせいか廃墟感漂い、そんなところに灯りが点いていたら目を魅かれますね。またそれを覚えておられた事がスゴイです。余程印象的だったのでしょうか。フォロは時代時代で場所が増えて行ったのかと思いきや、全てがトライヤヌスの時代のもの??即位後、インペトラル・カエサル・ディウィ・ネルウァエ・フィリウス・ネルウァ・トラヤヌス・オプティムス・アウグストゥス・ゲルマニクス・ダキクス・パルティニクスって名前になったようで???Wikipedia読んでもよく分かりませんでした(汗)
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ciao66 at 2014-06-12 12:33
窓の明かりの記事にご反応いただき嬉しいです♪
どうでもいいようなこと?に面白がる私ですが、似たような記事がまたときどき登場します。 ペルージャとベルガモの面白かったホテルの建物など、お楽しみに・・・。 フォロは時代とともに拡大され、その時々の皇帝が作りました。 それで「諸皇帝のフォロ」なのです。 まず始めは紀元前50年前後にカエサルに始まり、続いて紀元前2年のアウグストゥス、それからもあれこれ続いて、最後にトラヤヌスがAD100年ころに建造しました。 (私も今ここで纏めてなるほどと・・・勉強になりました)
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milletti_naoko at 2019-07-14 06:18
本当に興味を持って見ると、おもしろいことがたくさんありますね。歴史の上に、あるいはかつてあった建物やその石や柱を利用して、築かれてきた建物たち。その混在はペルージャにもありますが、やはりローマならではのものがあると、写真と記事を拝見しながら思いました。明日は暑そうなので、秋にパスポートの更新に行った際に、しっかり予習をして、じっくり訪ねられたらと考えています。
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ciao66 at 2019-07-14 09:45
2000年前のものが残っているというのは凄いと思うのです。
かつてあった建物やその石や柱を利用して、築かれてきた建物たちは、 たぶん中世の頃になって遺跡と混じりあようにして出来たのでしょう。 歴史の重なるところが、今に繋がっているとても面白いところなので、 また再訪したいなと思います。
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