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5. トラヤヌスの市場はデザインが素晴らしい古代のショッピングモール sanpo

トレヴィの泉から路地を抜けて次に来たのは大きな遺跡「トラヤヌスの市場」です。
トラヤヌスというのは古代ローマの皇帝の名前で、
修復工事の終わった部分が博物館として公開されています。
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↑半円形に並んだ2層のマーケットの上は展望のあるテラスで、
その上に4層にわたって建物があり、立体的にも面白い構造です。
半円形の側からは今は建物に入れず、奥に見える側が現在の入り口ですが、
向う側の地盤はこちらよりも何層か高く、斜面を利用した立体的な建物になっています。

展望の効くテラスからの眺めです。さらに左方向は後ほど登場します。
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Mercati di Traiano(トラヤヌスの市場)はなんと、A.D100年頃の建物です。
一部は中世に改修されてはいますが、ほとんどが1900年前のもの!
良く残っているもので、感心します。

建物の全体像がよくわかるのは、やはり遠方からでないと・・・。
旅行記の第3話に登場したヴィットリアーノからトラヤヌスの市場を見た写真がこれでした。
(フォーリ・インペリアーリ通り側です)
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こちらの窓からも、ヴィットリアーノがよく見えました。
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ここで、部分的に拡大してみてみましょう。
遺跡と今の建物の重なり具合がとても面白いのです。
(遺跡の向かう側は「11月4日通り」)
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(遺跡の隙間から見える空)
何とも不思議な光景です。
小屋の乗っかった、向う側の建物は隣りの普通の建物ではなく、
トラヤヌスの市場の建物の一部でした。
(あとで、写真を分析して判った)
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建物の上層階から同じ場所を撮りました。
遺跡のなかから見える遺跡・・・こういうのも面白い。
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建物内から11月4日通りを見下ろすと、向う側だけ今の世界で、
こちらは古代世界のまま、という不思議な時空を体験できます。
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「11月4日通り」側から眺めた建物は、半円の建物のフォーリ・インペリアーリ通り側とは全く異なる印象です。
下に見える通路は、古代の敷石のまま、
通りの名前はビベラティカ通り(Via Biberatica)という。
英語で Beverage street なので、ワインなどの飲み物を売っていたのでしょう。

(通りは「11月4日通り」側から見るとこのとおり地下1階ですが、
フォーリ・インペリアーリ通り側から数えれば、地上3階部分になります。)
右手の建物が、さきほどの小屋が屋上に乗っていた建物です。(何とも複雑・・・)
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建物内からビベラティカ通りに出てみると、一番下から数えて3~6階部分が見えていて
奥に行くと、展望のあるテラスに出ます。
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古代ローマの敷石です。
お店はどんな様子だったのでしょう。古代人になったつもりで想像。
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壁に草が・・・。
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展望テラスに出ました。圧倒的迫力のカーブを描く建物。

残念ながら、この半円部分(最下部の2層)はまだ修復作業中で、内部は非公開です。
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当時は、油、ワイン、魚介類、食料雑貨、野菜、果実などの商店が並んでいたと・・・。

それでは市場の中をご紹介しましょう。
「11月4日通り」側は大きなホールになっています。
現代のショッピングモールとよく似た吹き抜け構造。
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天井はコンクリート製のヴォールトです。
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お店の中はこんな感じで結構天井が高いのです。
展示物としては古代のお店のヴィジュアルなディスプレイが有れば面白いのに・・・と思ったのです。
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建築工事中の様子(想像図)
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壁のレリーフ。
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最上階の不思議な天井。
壊れてしまったのか?重量を減らすためにこういう設計になったのか?
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「11月4日通り」側にはもう一つ不思議な空間があります。
ほっとする緑のガーデン♪
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通路を抜けると、展望のいいテラスに出ます。
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実は、展望テラスは2か所あって、半円形のカーブを描く建物の屋上部分が1か所目、
さらに、建物上層部には別のさらに眺めのいいテラスがあったのです♪
 そこからの眺めです。
廃墟のような建物の向こうには古代ローマの中心、フォロ・ロマーノが広がっています。
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(少し角度を変えて)
ところで、赤い旗のかかっている建物は何でしょう?
近くにいた博物館の職員に尋ねてみることに。
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答えはマルタ騎士団の建物!!
やはりここはローマ、いろんなものが残っているのです。
(この建物、次回の散歩でまた登場します。・・・今、見えていない反対側も面白い。)

眼下のフォーリ・インペリアーリ通りを挟んで向う側はフォロ・ロマーノ。
一番手前の歩行者用道路にはちょうど自転車軍団が走っていました。
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ここで見た風景写真のおまけです。

これも不思議な光景。
風景をちょっと望遠で切り取ると、面白い絵になります。
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Mercati di Traiano の公式サイトはこちら
(英語版ですが、トップページの Tour virtuale という(英・伊の混じった言葉!?)をクリックすれば、
建物の何か所かで360度回転のバーチャルツアーが楽しめます。)


ここでは、1時間半ほどじっくり見学していました。
続きは、フォロ・ロマーノを見ながらテヴェレ川方向へ散歩です。

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by ciao66 | 2014-06-08 16:19 | イタリアを歩く2014 | Comments(8)
Commented by Clearwater0606 at 2014-06-08 19:04
う〜ん、凄いですねえ。圧倒されます。時間の単位が違いますね。
Commented by ciao66 at 2014-06-08 19:20
とても見ごたえの有る所でした。でも、見学している旅行者は、ちらほらしかいなかったのです。
ここは歴史好きでなくとも面白いところだと思うのですが・・・。
Commented by トムソーヤ at 2014-06-08 20:29 x
ローマ人の歴史を読んだときの事を思い出します。
大昔にここまで進んだ世界を気づいていた事に驚かされましたが、やはりすごい文明ですね。
でも、いまのイタリア人と同じとは思えませんね。
Commented by ciaomami at 2014-06-08 20:55 x
私なら「ふぅ~ん」って素通りしてしまう場所で1時間半も楽しんじゃうだなんて、さすがですね~☆でもこうやって紹介してもらうと確かに興味深いものが沢山です。建物もそうですが、並べて売るお店屋さんが存在していたって事も面白いですよね。確かにディスプレーがあるとイメージしやすいけど、あると私はシラケちゃうかも・・・。
Commented by ciao66 at 2014-06-08 21:06
トムソーヤ 様、ここは以前、外観だけ見てそのときに「中へ入りたい!」と思っていたところでした。
念願がかなって嬉しかったのですが、期待にそぐわない興味深い建物でした。
今のイタリア人も、遺跡保存や修復技術は凄いものがありますし、自分の街を誇る気持ちはとても強いし、
街は美しいし、私は好きですよ。
(でも、昔のローマ人は別格でしょうか・・・比べては気の毒かも)
Commented by ciao66 at 2014-06-08 21:11
ciaomami 様、遺跡にも少し興味を持ってもらえるとは嬉しいです。
江戸東京博物館なんかで、お店のディスプレイがあって、面白く楽しめましたので
私はきっとそんなのが有ると、素直に反応して喜ぶのです(笑)。
入場者も今の閑散状態から脱して、きっと増えるはず、と思うのですが・・・。
Commented by cahieretstylo at 2014-06-09 18:40
全体を写した画像を見て、その大きさを実感できました。(写っている人がちっちゃい!)
1900年前に建てられた石の建造物ですか。
すごいな。ローマ人すごいですねぇ。
Commented by ciao66 at 2014-06-09 19:40
写っている人と建物を比べれば確かに大きさがよく判りますね。
私は、歩いてその大きさを実感しました。(想像以上に大きい)
私が気に入ったのは水平方向のアーチを活かしたそのデザインで、
こんなスタイルの建物が仙台に出来たら楽しそうだと思うのです。
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