金沢でほぼ見るべきところは見たので、あとは散歩スポットの一つ、
主計町(かずえまち)茶屋街の路地を目指します。
橋場交差点でバスを降りて、久保市乙剣宮という神社に到着。
案内看板です。
この神社の裏手、ここから降りて行きます。
「暗がり坂」の坂の上です。
階段を降りていきます。
曲線でカーブする階段なので、順に視界が開けます。
現在位置はここ。金沢の文豪、泉鏡花が毎日ここを通って学校に行っていたという。
暗がり坂の命名は泉鏡花・・・・「坂とは言わず穴のような崕(がけ)」「暗闇坂」(くらがりざか)と。
下まで来ました。坂はもうすぐ終わりですが、
路地の坂道というのは、歩いていて面白いのです。
まだ茶屋街の路地が続きます。
左手の建物は主計町事務所・・・昔の検番です。
正面を左へ曲がると、
また細い路地が続き、
突き当りを右へいくと、、
路地の向こうに浅野川が見えます。
路地を振り返ります。あぁ面白かった・・・。
これが路地でなく車も通るような道なら、面白味なし、路地歩きの楽しみなのです。
浅野川大橋です。前の日はここを渡って、川向こうの東茶屋街を散歩しました。
川沿いの風情あふれる主計町茶屋街を振り返ります。
散歩としては東茶屋街よりはこちらが断然面白いと思うのです。
ここは主計町という地名。かずえまち、と読みます。
ここは、住居表示で一旦は、消滅した地名が、復活したという、珍しいところ。
ネコはそんなことは知らないでしょうが。
そして、主計町のなかでもう一つの坂道。
「あかり坂」
ここも、いい具合にカーブしています。
まさにアートな路地階段!
坂が名付けられたのは、ごく最近の2008年のこと。それまでは「名無し坂」だった。
「あかり坂」の名付け親は金沢ゆかりの五木寛之です。
小説「金沢ものがたり主計町あかり坂」のなかの一節・・・・「暗、と、明。
泉鏡花にはあけの明星をよんだ句があります。そこで、あか り坂。よし、これできまった」。
茶屋街の一角の小さなお堂も風情たっぷりでした。
源法院・・・弘法大師によって建てられたという。
鏡花と芸者桃太郎(=鏡花の妻すず)と師、尾崎紅葉の話は
こちら
次回は金沢編の最終回、犀川を見下ろすW坂の巻です。