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第8話:たそがれのオランダ坂を歩く

(2012年3月28日その5)
時刻は午後5時30分。たそがれ時のオランダ坂の頂上付近です。
さてまっすぐ進むか、右手に降りるか・・・。
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ホテルJALシティで一休みの妻、その間私は一人の気ままな散歩です。
地図を見ると、オランダ坂は新地中華街からも意外に近いのです。
ちょっとした山越えですが、10分も歩けば坂の上に到着。




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素敵なレンガ塀の右手に降りることにしました。
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石垣の上はミッションスクールの活水女子大です。
オランダ坂の途中から上を見ます。
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更に降りて、振り返ります。
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よく見る構図のオランダ坂の石柱です。
石畳の長崎というのは雰囲気が有ります。
外国人居留地が出来た幕末期から石畳だったようです。
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更に坂を下りて、大浦海岸通りに来ました。
格調の高い建物は明治40年築の旧英国領事館です。
幕末期、この辺りには外国商人の洋館が立ち並び、坂本竜馬たちも歩いたでしょう。
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冒頭のオランダ坂写真(赤の☆印)から坂道を降りてきて、現在位置はオレンジ色の☆印。
これから、長崎県美術館へ(紫色の☆印)に行きます。


少し夕暮れの雰囲気になった、水辺の森公園には、
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長崎らしいと思った浮き輪オブジェが有って、
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午後6時ころ長崎県美術館に到着。お目当ては・・・・
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屋上からの眺めです。屋上は無料で入れます。
長崎港は大きな船が小さなタグボートに引っ張られて、方向転換するところでした。
大型客船の出港時刻だったのです♪シープリンセス77,000トン。
前日に見たダイヤモンドプリンセスかと思っていましたが、調べた結果違っていたようです。
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引っ張られながらぐるっと180度の方向転換が終わると、タグボートは船から離れていき、
シープリンセスは女神大橋の方向に進んでいきました。
ふ~ん、こうやって出港するんだ、となかなか興味深かったのです。

ちょっと控えめな夕日の長崎港でした。
正面の船はこの日入港した船、アテナAthenaです。
長崎に縁のあるポルトガルの船、16,000トン、1948年製という古参の船で、
行き先はこれも長崎に縁のある上海でした。
最近、定期便の船も就航が始まった長崎ー上海ですが、26時間かかるようです。
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時間は遡り、冒頭の写真の5分前
新地中華街の湊公園の脇(地図の青い☆印)からこうして登ってきました。
オランダ坂とはずいぶん雰囲気が違います。
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天神様が有るので「学問ロード」。菅原道真が受けた試験の設問は・・・。
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頂上に近い所は唐船やオランダ船の入出港を見張る遠見番のあった所でした。
「遠見・唐人番跡通り」の看板です。
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ここには朝食前の散歩で来ました。すぐそばの唐人屋敷跡の土神堂です。(地図の黒い☆印)
江戸時代の川原慶賀筆「唐蘭館内の図」で昔の様子が判ります。
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ネコが番をしていたのは・・・・
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観音堂です。入口の石造りアーチが面白い。
午前7時30頃では朝早すぎて・・・福建会館などは閉まっていて見れませんでした。
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長崎港から一旦ホテルに戻り、午後7時近くの銅座町の銀鍋で夕食です。
ここも出島のガイドさんにお聞きしたお店だったのですが、
妻の食べたのは海鮮ちらし・・・写真がピンボケでした(汗)。
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私は刺身膳でした。どちらも新鮮でおいしかった♪
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次回は、朝の史跡めぐり散歩編です。
by ciao66 | 2012-04-15 16:03 | 九州はるばる | Comments(8)
Commented by トムソーヤ at 2012-04-15 16:56 x
本日のお勧めは、
夕日の長崎港です。背景の夕日と、上海への定期船。
ちょっと旅の旅情を感じます。
ベスト・ショットですね。
以前長崎美術館を訪ねましたが、屋上から港をみるという手もありか、と感心しております。
さすが旅名人のciao66さんですね。
Commented by ciao66 at 2012-04-15 17:29
美術館から見えた港は広々したいい景色でした。
すぐ前は出島岸壁というところで、見えていたのは上海行きでしたが
定期船ではなくポルトガルのクルーズ船。
上海行き定期船はグラバー園下の岸壁から出るようです。
もっと時間が有れば美術館の屋上だけではなく中も入りたかったのですが・・・。
Commented by ciaomami at 2012-04-15 22:07 x
森公園の階段のようなものが凄く気になります。
階段ですか??にしては段差が高いような気がするし、踏み面は斜めになってますよね?
どんな感覚なんだろう・・・踏んでみたくなりました!
Commented by ciao66 at 2012-04-16 06:57
階段オブジェは謎ですね。一枚写真を追加しました。
滝のようにも見えますが?
ここは水辺の「森公園」ではなく、「水辺の森公園」という名前だったのです。
紛らわしかったですね。でも森は何処?
Commented by junnote at 2012-04-17 17:35 x
オランダ坂いいですね。これぞ長崎という風情です♪
坂道に石畳ときているので、ここは皮靴じゃなくスニーカーで歩きたいですね。
(旅に歩きやすい靴は必須ですよね)

アーチの上の白猫さん、満足げな表情がかわいいです。

菅原道真が受けた試験の設問が「地震」ですか!
貞観という年号から貞観地震をすぐに連想しました。
今回の震災がなければスルーしていたところですが‥
そうか千年前の地震は道真が活躍していた時代だったんですね。
Commented by はなみずき at 2012-04-18 16:22 x
たそがれ時のオランダ坂は、人影もなく?
それがまたいいですね。
石畳、レンガ造りの建物に石垣、石造りのアーチ・・・
風情があり、古い歌謡曲など思いおこします。
 長崎は、詩情があり、たくさん歌もありますね。

新鮮で美味しそうなお料理も魅力的です。

美術館には、どんな名品が収蔵されているのか、
気になるところです。
 
Commented by ciao66 at 2012-04-18 18:12
junnote様、石畳のオランダ坂は確かにスニーカーが良さそうですね。
雨の長崎になったら滑りやすいところ。

思わぬところで発見した唐人屋敷跡の白ネコは、
番犬替わり?のように見えて面白かったのです。

菅原道真がここに登場するとは意外だったのですが
貞観地震のすぐ直後の試験だったわけですね。(そこまで気づかず)
当時も大変な出来事だったのでしょう。
直近の大事件を出題、というのは昔も今も有りそうですが
道真は何と回答したか気になるところですね。


Commented by ciao66 at 2012-04-18 18:30
はなみずき様、写真をあらためて見てみるとオランダ坂には確かに誰も居ませんね。
有名観光地なのに・・・。夕方だからでしょうか、ちょっと不思議です。
でも、大勢人が歩いていたら風情は減少しますので
これでちょうど良かったのでしょう。

長崎ソングは数えられないほど有りますね。
「長崎は今日も雨だった」がベストヒットでしょうか。
長崎がみんなに愛されてきた証拠でしょう。

長崎のお料理はとても美味でした。また食べに行きたい(笑)。

美術館では暫定世界遺産の写真展をしていました。(無料スペースで)
長崎の教会群とキリスト教関連遺産
http://heiwa-ga-ichiban.jp/sekai/sub/sub20.html
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