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紅葉の蔵王縦走(2) 苅田岳~熊野岳 ~ワサ小屋跡

蔵王縦走の続きです。見えてきたのはいつもの見慣れたアングルの「お釜」の光景。
「お釜」の後ろ側は火山爆発で手前半分がえぐられた五色岳ですが、
1時間ほど前にはこの裏側からこちら側を眺めていました。
紅葉の蔵王縦走(2) 苅田岳~熊野岳 ~ワサ小屋跡_f0100593_1249771.jpg

これが登る途中、1時間前に眺めた五色岳。(前回掲出の写真)
180°視線が変わって、同じ山とは思えない不思議な感覚です。
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ところで、御釜の湖水は、火山活動によって度々沸騰している、そうです。(by wikipedia)
びっくりですね。まさに「お釜」。




右手に「お釜」を見ながら、雲の上の散歩道のような楽ちんな、
木々が無く荒涼とした感じもする登山道を行きます。
向こうに小さく見えている建物は蔵王最高峰の熊野岳1840mの避難小屋です。
ここらで、ちょうど12時半、「お釜」を眺めながらのお弁当にします。
紅葉の蔵王縦走(2) 苅田岳~熊野岳 ~ワサ小屋跡_f0100593_1248585.jpg

熊野岳直下の登山道です。来た道を振り返ります。
一番向こうの稜線は、後烏帽子岳~屏風岳
その次が、さきほどの五色岳と、最初に登ってきた登山道と刈田岳、
そして一番手前が刈田岳からここまで歩いた道です。
(歩いてきた道が、なるほどとよく判るポイントでした。)
紅葉の蔵王縦走(2) 苅田岳~熊野岳 ~ワサ小屋跡_f0100593_12492783.jpg

風になびく草紅葉です。・・と書きましたが正確には草黄葉でしょうか。
(後烏帽子岳と五色岳が向こうに見えています。)
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1時ちょうどに熊野岳1840mに到着♪
ここはだだっ広いなだらかな頂上です。
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眼下に見える景色は蔵王温泉で、向こうの霞んだ平野部(盆地)は山形市内です。
紅葉の蔵王縦走(2) 苅田岳~熊野岳 ~ワサ小屋跡_f0100593_1331171.jpg

カメラを右に振ると、これから降りていくルートが一望です。
右手向こうの山は地蔵山1736mですが、そちらには寄らずに
予定ルートは地蔵山の下を斜めに降りていく道です。
(がけ崩れ地帯を通過して、ちょうど黄葉している写真左端付近まで行きます。)
紅葉の蔵王縦走(2) 苅田岳~熊野岳 ~ワサ小屋跡_f0100593_1332184.jpg

 熊野岳から降りる道はガラガラの岩と石の道だったので一仕事でしたが、
その後はまた楽ちん街道で、暫くすると午後1時半頃、分かれ道にやって来ました。
 正面は、一般によく利用される登山道で、そのまま行くと蔵王ロープウエイの地蔵山頂駅に至る、いわば「蔵王銀座」?です。
 私の行く道は左手、ちょっと人通りの少ない道で、
静かに自然を楽しみながら斜め方向に山を降りていく道です。
紅葉の蔵王縦走(2) 苅田岳~熊野岳 ~ワサ小屋跡_f0100593_12495952.jpg

刈田岳からここまで来て、現在位置はワサ小屋跡、
目標地点は蔵王ロープウエイ中間駅の樹氷高原駅(標高1300m位)。

左に折れました。草黄葉が午後の陽に輝いて見事です。
紅葉の蔵王縦走(2) 苅田岳~熊野岳 ~ワサ小屋跡_f0100593_1333133.jpg

もう少し行って振り返ります。
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そして、前方を見ると
凄いがけ崩れの地形が広がっています。・・・崖の上は地蔵岳付近でしょう。
山肌に沿って先へ行きます。
紅葉の蔵王縦走(2) 苅田岳~熊野岳 ~ワサ小屋跡_f0100593_1335117.jpg

(次回は下山道の紅葉編です)
by ciao66 | 2011-10-11 20:07 | 東北あちこち | Comments(2)
Commented by 変愚院 at 2011-10-12 09:02 x
刈田岳から熊野岳への縦走、美しい風景をたっぷり見せて頂きました。
心が洗われるような空の青さが印象的です。

それとお釜のエメラルドグリーン。
>御釜の湖水は、火山活動によって度々沸騰している
始めて知りました。お山は生きているのですね。
Commented by ciao66 at 2011-10-12 19:10
晴天に恵まれました。うっすら霞がかかった下界でしたが、風が吹くととても強くて、
やはり高い山はもう冬間近なのかとも思いました。

お釜の沸騰ですが、「そういえば沸騰のニュースは今まで見たことなしだ」、
と思って、その後さらに調べました。

慶応3年:噴火に伴い御釜が沸騰
明治28年:爆発が始まり、御釜が沸騰
大正7年:御釜沸騰
というのが『最近の』状況だそうです。
火山の長い歴史の中ではごく最近、ということなのでしょうね。
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