平成17年12月16日
帰国の便は午後なので、午前中は市内の定番コース(=ローマに来たからには・・・)というところを巡ります。 ホテル近くのテルミニ駅そばの道路を走るトラムです。雨の日に乗りましたが、今日は乗りません。地下鉄A線でフラミニオ駅まで行きます。 テルミニ駅の地下鉄の構内案内は判りにくいのです。 BattistiniとAnagninaの終点の表示がありますが、自分の行きたい駅がどちらか?? 日本だと途中の大きな駅名も併せて表示していますが、郊外の有名でない最終地点の表示だけでは???です。結局、地図を見て、Battistini方向の電車に乗ります。 写真は、フラミニオ駅を下車、上がったところ、トンネルの断面が見えますが、これは郊外鉄道の私鉄、「ローマ・ノルド線」の終点です。ローマにしては珍しく私鉄が走っていて、北のほうのビテルボまで繋がっています。 続きは左下のMoreをクリック。 フラミニオ広場の美しくない写真ですが、街を急ぐ人々の表情は面白い、といえば、お叱りを受けるかもしれませんが・・・先ほどの駅が正面に見えます。 ポポロ門を潜って、サンタマリア・デル・ポポロ教会に行きます。ここは期待していたのですが、雰囲気は私にはしっくり来ませんでした。 ポポロ広場を横切って、これも有名な「双子教会」に行きます。 右が、サンタ・マリア・ディ・ミラーコリ教会です。もう一人の「双子」はサンタ・マリア・イン・モンテサント教会。右には入れました。左の「双子」はお休み中で入れません。 入りますと、音楽が流れていて、いい雰囲気です。静かで、安らぐ雰囲気も感じられます。 ここは「当たり」です。サンタマリア・デル・ポポロ教会みたいに有名ではありませんが、いい雰囲気です。写真がピンボケは残念ですが・・・・ 双子の続きです。生々しい貼り付けの像とマリア様がいらっしゃいました。 内部はクリスマスの飾りつけが美しく準備されています。 教会入り口に、ロマ(=ジプシー)と思われまる、座って、人々に慈悲を乞うている女の人が1名居て、上品なご婦人が、投げ銭をしていました。 前にイタリアに来たときから、何度も、子連れで教会入り口で座っている人をみているので、当初よりの違和感は少なくなりましたが、投げ銭をしている瞬間を目撃したのは初めてです。 ・・・オルビエートの訪問記でも書きましたが「ロマ」についてはいろいろ考えさせられます。 さて、ポポロ広場の見学を終えて、坂道を登って、「ピンチョの丘」にいきます。 ここから、先ほどの双子と広場が一望できます。写真には写っていませんが、バチカンのクーポラも見える展望スポットです。 ピンチョの丘の公園を散歩いたしましたが、紅葉が美しくのんびりした雰囲気でした。 歩いて、スペイン広場の上にやってきましたら、サンタさんの姿が建物に・・・・ ローマの休日で有名な、スペイン広場が見える階段の上です。 スペイン階段脇の階段ですが、前にローマに来たときに、暑くて休憩した懐かしい場所です。 階段を降りて、スペイン広場に出ました。舟の噴水です。 ちょっと歩いて、トレビの泉です。コインを投げます。・・・また来れます様に。 さらに歩いて、サンタ・マリア・ソプラ・ミネルバ教会に来ました。 前に来たときには、ここが一番、と思った教会ですが、今度はそれほどの感動はありません。でも、天井の青が美しいです。 教会内のプレゼピオ(=イタリア風のクリスマス飾り)です。 教会前のオベリスクですが、像の上に載っているというユニークさは・・・ この後、ベネチア広場からタクシーに乗ってホテルに帰ります。 前に来たときは、どのタクシードライバーもイタリア人らしく、陽気でしたが、今回はおとなしい人でした。 ホテルに帰ると、なんと、エレベーターが故障中です。重いスーツケースを階段で運ぶのは 困りますので、何とかしてくれるようにフロントの青年にお願いしましたら、奥の手がありました。 ホテルの廊下を通って、オーナーの住居らしきところを取りぬけ、別のエレベーターのところへ案内され、やれやれ、5フロア分階段でスーツケースを降ろすのは免れました。 後は、飛行機で帰るだけです。 >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> 帰りの飛行機の中で、隣に韓国人女性が居て、主に旅行の話ですが、お話がいろいろ出来ました。 お互い、片言の英語なので丁度良かったのです。彼女は、何と、forty day'sの旅行だと。 fourteenの間違いかと確認しましたが、やはり間違いなく40日で、ヨーロッパ一周のツアーだったそうです。 *********** 帰りの飛行ルートが、いつもは、ウラジオウストクとかの付近を通るのに、通常より大きく南に迂回して、北京上空→韓国上空と通りました。こんなのは初めてでした。 ジェット気流の追い風を掴まえた? 朝鮮半島の地図を書きながら、韓国女性に説明をしましたが、ウラジオウストクを通らずに南に来れば、そして「通過不能」の北朝鮮を外せば、このルートになるのでしょう。 彼女はなるほどと笑っていました。 国境近くを通り、遠くは北朝鮮の方まで見えたようです。 飛行ルートが、いつもとは違うので、出雲半島あたりから日本に入り、若狭湾→伊豆半島と来ました。 富士山が遠方に見えましたので、隣の韓国人女性に教えてあげましたら、熱心に見ていました。彼女は日本には来たことがないそうで、今回は乗り換えてそのまま帰るとのことでした。 今回の旅行を振り返ってみれば、ほとんど買い物もせず、遺跡めぐりと教会めぐりと博物館で終始したのですが、いずれも美しく満足でイタリアに2度来て良かったと思います。 親切なイタリアの人達の顔が今も目に浮かびます。列車乗違え事件のときの紳士、地下鉄の親切な女性駅員、オペラ座で道を尋ねた紳士・・・・etc アッシジやオルビエート等の美しい町並み、ウンブリアの美しい田園風景。いずれも、その背景には、地元の人の町を愛する心がうかがえました。 日本の地方は、商店街が「シャッター通り」になってしまい、街の中心が衰退し、美しくなくなってしまった所が多いのが残念ですが、イタリアの地方都市は全く違いました。 最後は、ちょっと辛口でしたが、これでとりあえず旅行記はendです。 このlong longな旅行記に、最後までお付き合い頂き、有難うございました。 (書き足りなかったことなど、また更新等できればと思っております。)
by ciao66
| 2006-04-05 20:01
| イタリア旅行2005
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Comments(4)
イタリア。いってみたいな~
どの写真も絵画のようですね!
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ciao66 at 2006-04-05 20:21
コメント有難うございます。
イタリアはいつ行っても素敵ですが、6月頃行くと、明るくて、アマポーラ(=ひなげし)の花があちこちの沿道に咲いていて美しいですよ。 旅行記スタートは「ペンギン1」なので、エキサイトブログのリンクからごこちらも是非ご覧ください。
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futakiです
at 2006-04-10 20:02
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お一人でここまで観光できるなんて、驚かされるばかりです。ローマの、イタリアの魅力が伝わってきました。わたしもいつか、イタリアへ旅行してみたいな~と思いました(^^♪
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ciao66
at 2006-04-11 22:38
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嬉しいです。最後まで見て頂きまして感謝感謝。イタリアファンが1名増加したようですね。
イタリアファンになった方に、美しい写真のある、私愛読のお薦めサイトをご紹介します。 http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Ocean/7112/ Firenze美術めぐり 姉妹サイト http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Ocean/7106/index.html ROMAの休日 但し、見ると、すぐにでも行きたくなるかも知れません。ご注意ください・・・・。
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