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第45話:オーヴェール・シュル・オワーズは美しく、去りがたく・・・

(2010年4月14日その3)
オーヴェールの美しい村の散歩道は続きます。お昼過ぎで終わるつもりでしたが、
去りがたい思いで、予定していた列車は乗らずに、夕方までここにとどまります。
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この村ではゴッホのほかにもいろんな画家が絵を描いています。
ここはセザンヌが描いた場所。
その絵は→ La Maison du Pendu(1873年)、セザンヌの初期の作品です。
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その13年後、ゴッホが「オーベールの家々」を描いたのがこの煙突のある長屋です。
ちょっと道路からは見通しが利きにくく、左の家は藁葺きでなくなっていますが、
現地パネルに有った絵☆と比べてみてあっここだと判りました。
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白いバッテンマークは何?補強のためか単なるデザインか?面白い家です。
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ゴッホがピストル自殺したと伝えられる場所です。ちょっとここはつらい場所。
自殺の真相はどうやってピストルを入手したかを含め明らかになっていません。
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肖像画のパネル。このように光が当たっていると明るいですが、オーヴェール城の裏手でちょっと物寂しいところです。
自殺の動機については、発作が再発するという恐怖とか、テオ一家からの仕送りの財政問題がきっかけとか、あれこれ想像されているのですが、決定的な結論はいまだ無いようです。
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オーヴェール城の公園のようになった明るい場所で一休みして、気分転換。
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こんな所で
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こんなお城が建っていました。お城の建物は有料ですが広い庭は入場無料。
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庭からの眺めです。
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行きで写真は撮りましたので、帰りはのんびり歩きます。
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向こうの角を右へ行くとゴッホの家ですが、左に曲がり、しばらく行くと・・
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村はずれの十字架に場所に来ました。石が日本の道祖神にも似ているでしょうか。
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もう一度ここに来たかったのです。
午後になって青空になって、光は45度向きを変えたので、辺りの雰囲気はすこし変化しました。
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ジョギングする人。歩くにもここはいいところですが、走るのはとても爽快そう。
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青い空の下、地平線はゴッホの墓地。
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ここで描かれたゴッホの絵、「荒れ模様の空の麦畑」です。
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鳥のいる麦畑」の絵の麦畑の中の十字路。
ここはなにか象徴的なイメージの場所に思えます。遠景の右端は墓地の入口のアーチ。
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ここからお墓を遠望し、
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十字路を振り返ります。
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村へ入る入口に家族連れが、散歩でしょうか。お墓詣りの帰りでしょうか。
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それとも観光客だったでしょうか。(教会の前です。)
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駅には向かわず、鉄道を越して、
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オワーズ川に来ました。この川が有るので、オーヴェール・シュル・オワーズという名前なのです。
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快適そうな散歩道。でももう歩き疲れました。ここで引き返します。
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ルート図です。左から右へ歩きました。セザンヌの絵→ゴッホ自殺の地点→オーヴェール城→麦畑→オワーズ川→オーヴェール・シュル・オワーズ駅
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オーヴェール・シュル・オワーズ駅
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ゴッホ最後の作品といわれる「ドービニーの庭」。庭から教会が見えています。
自殺という不幸な出来事が有りましたが、やはりゴッホはクリスチャンだったのでしょう。
(「ドービニーの庭」は今は荒れていて、まだ復元されていません。)
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オーヴェールの駅からも教会が見えます。
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午後5時20分、電車でパリに戻ります。
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☆オーヴェール・シュル・オワーズを訪問する個人旅行者のための情報
ここは市販のガイドブックではちょっと行きにくい場所で、ネットで情報を見つけるのも困難なのです。

〇 ルート
パリから直通のオーヴェール・シュル・オワーズ行きは無く、
私の場合、行きはパリ北駅からポントワーズで乗り換え、帰りはヴァルモンドワ駅で乗り換えました。
写真は、帰りに乗り換えたヴァルモンドワ駅。
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ガイドブックによってルートの記載がまちまちなのは、この複雑なルートのせい。右下がパリ北駅の方向。
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〇(切符)
パリ北駅では切符はイル・ド・フランス(パリ首都圏)の切符売り場で、長距離線の売り場ではありません。
〇 時刻表の調べ方
ここはイル・ド・フランス圏内なのでRATPのインタラクティブマップでルート検索。
使い方はカイユ・ド・パリのページに書いてあります。
【出発点と到着点を指定して、所要時間をチェックする】のところ。
説明は合っていますが、肝心のマップはリンク切れなのでRATPのリンクを使ってください。
〇 ゴッホの家、ガシェ博士の家は休館日に注意
ともに、2010年では、水曜日から日曜日開館、月・火はお休み。
ゴッホの家・・・11月22日から冬季休業してオープンは翌3月。
ガシェ博士の家・・・11月1日から3月いっぱいは冬季休業。

次回は、いよいよ旅の最終日に入り、「モネのアトリエと睡蓮の池」の巻です。
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by ciao66 | 2010-08-24 20:34 | フランス紀行2010 | Comments(10)
Commented by ciaomami at 2010-08-24 22:34 x
お墓を遠望している写真がとっても素敵です☆
新緑の季節で緑の色も綺麗ですし墓場の水平線がよい味を出してますね
秋はどんな風景になるのだろう・・・冬は?って各々の季節の風景を見たくなりました
ゴッホやガシュの家は冬場は休業なんですね。。冬のフランスは寒くて観光客が少ないのかしら
Commented by ciao66 at 2010-08-25 07:05
秋や冬のオーヴェールも美しいでしょうね。
色彩と雰囲気が変わった光景を想像してみました。
そして、ゴッホが生きていればどんな作品を残したか見てみたい気がします。
冬の絵、ということでなぜかブリューゲルの絵を思い出しました。『雪中の狩人』(1565年) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Pieter_Bruegel_d._%C3%84._106b.jpg ゴッホと同様、彼もまた農民や庶民を愛した画家でした。 
Commented by 変愚院 at 2010-08-25 09:32 x
ゴッホ終焉の地、オーヴェール・シュル・オワーズ…美しく、去りがたく…
と書かれたciao66さんの気持ちがジンと伝わってくるような風景ですね。
絵画のことには全く疎い私ですが、「荒れ模様の空の麦畑」や「ドービニーの庭」の写真を見ていると
赤などの華やかな色を使わずに、青や緑の様々な色の変化と濃淡を主にした
落ち着いた雰囲気に引き込まれるような気がします。

ゴッホ終焉の地が、パリからほど近い所だったのが意外でした。
Commented by junnote at 2010-08-25 10:57 x
オーベール・シュル・オワーズは美しく、去りがたく‥
そんな旅の予定変更っていいですね。
ゴッホ巡礼の旅もいよいよクライマックスですね。

淡い春の色彩の風景を私もいつまでも眺めていたい気持ちになりました。
Commented by はなみずき at 2010-08-25 18:45 x
オーベールは想像通りの美しい地でした。
 春にみたボストン美術展の「オーベールの家々」が印象に
残り、旅行記を楽しみにしていました。

 この絵には、強いタッチでうねる様な大地や木々、
赤い屋根の家なども描かれ、死を前にしているのに、
創作への情熱が伝わってくる作品でした。
 パリに向かう電車・・・わたしが、オーヴェールを去る
様なさびしさを感じました。
Commented by ciao66 at 2010-08-25 20:25
変愚院様、ゴッホはアルルで独特のゴッホの黄色に開眼し、
そしてオーヴェール・シュル・オワーズでは、
滴るような緑、さまざまな緑色のバリエーションの表現を深めたのでしょうか。
オーベールを去りがたく思ったのは、美しい景色もさることながら、
やはりゴッホの存在が大きかったと思います。
Commented by ciao66 at 2010-08-25 20:34
junnote様、この予定変更は 、「ここにゆっくりとしていたい」という思いで、
夕刻の予定だったパリの散策は取りやめにしたのです。
ということで、オペラ座のシャガールの天井画はまた「宿題」になってしまいましたが、
パリに宿題を置いてあるのも、次に行く動機になっていいかもしれませんね。
エッフェル塔にも登っていませんし(笑)。
Commented by ciao66 at 2010-08-25 20:47
はなみずき様、 ボストン美術展のポスターにもなっていた「オーベール家々」、
今の様子どうなっているか、ちゃんと見てきました。
本文に写真を追加しましたのでどうぞご覧下さい。
ゴッホが絵を制作しているときは、作品に集中して、死の意識というのはまったく無いのではないかと想像します。
ゴッホは絵によって魂を救う伝道者とも云われ、その通りと思うのですが、
十字架を背負いつつ、自分自身も絵を描くことで救われていたのではないかと。

Commented by トムソーヤ at 2010-08-26 20:48 x
オーベール・シュル・オワーズの景色は、木々や花々が明るくまた色も鮮やかです。でもこの村は、どこかもの静かで、ciao66さんの心情風景になっていますね。
そろそろパリの華やかさが恋しくなりませんか。

Commented by ciao66 at 2010-08-26 22:13
この日も次の日も、田舎へ行って、フランスの田舎三昧なのです。
パリはあと数日あればもっとゆっくり見れたとか、まぁ何処のへ行ってもそう思うのですが・・・
絵になるパリは最後にまた少し登場します。
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