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第19話:フェッラーラで途中下車、雨の中ヴェネツィアへ向かう列車


2009年4月28日(その1)
午前9時52分、フェッラーラ(Ferrara)駅からバスに乗りエステンセ城に向かっています。
バスの一番前から写しているのです。フェッラーラって何処?という方、地図はこちら
ラヴェンナからヴェネツィアへは約150km、その途中の乗り換え駅なのです。
列車の待ち時間41分間で、エステンセ城を一目だけ見てくるという、いわばワンタッチ計画!
列車はフェッラーラに定刻に到着したので大丈夫でしょう。
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信号待ち。学生が集団で歩いています。同じ目的地に行くようです。
そして、ここは自転車で有名な街らしいのです。
以前のNHKの「イタリア自転車縦断旅行」の番組で、フェッラーラが登場していました。
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10時ちょうど、エステンセ城に到着。やはり、自転車乗りが2名。
残り時間は31分有ります。駅まで1km、歩いても大丈夫です。
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ここまで、この旅で見た街は皆世界遺産だったのです。
見たい所をつなぐと結果的にそうなったのですが、
ローマ、シエナ、ピサ、チンクエテッレ、モデナ、ラヴェンナ。
・・・そしてここフェッラーラも世界遺産です。でも、ここはほんのワンタッチだけ。
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橋を渡り、お城の中庭に入ると、先ほどの生徒たちの集団もやってきました。
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結局見たのは、お城の外観と、この大砲の弾4個だけ(笑)。
でも、何にも見ないよりは、良かったでしょう。
戻りのバスは行ってしまい、モデナの時と同じように駅まで歩きます。
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写真はバスの切符です。
・・・・切符をわざわざ載せたのは、デザインが気に入ったからです。
イタリアの工業デザインのセンスはピカ一でしょう。そして、抜群の色彩感覚です。
身の周りのあらゆることは、デザインされている感じです。
このバスの切符に至るまで、素晴らしいデザインです。
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切符の裏側もちゃんとデザインされています。これは昔のバスのようです。
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10時20分頃、歩いて、無事フェッラーラ駅に着きました。
10時31分発の、ヴェネツィア・サンタルチア駅(Venazia Santa Lucia)行き、レッジョナーレ(普通列車)に乗ります。電光掲示板、Ritの欄に記載有りませんので定刻のようです。
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列車が来ました。
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ここで、午前8時40分に時間は戻ります。この間、良い写真は無いので、文章でカバー。

 ラヴェンナ駅を出たディーゼルカーは曇ったり晴れたりのお天気のなか田園地帯の中を走ります。
何処まで行っても小麦畑、でもよく見ると田んぼも混じっているようです。

 前に座ったおばさん、携帯プレーヤーで音楽を聴いていると思ったら、突然大きな声で
‘pronto’(プロント=もしもし・・・)と話し始めました。
イタリア人の車内携帯電話はしょっちゅうです。周りの人も気にしている風でも無く・・・。
 私も、内容が判ると耳障りなのでしょうが、幸いチンプンカンプン。
何とも判らない話では、不思議に気に掛からないものです(笑)。
・・・おばさんが、3回も電話しているうちに列車はフェッラーラに定刻に着いたというわけです。

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さて、記事は再びフェッラーラから乗ったヴェネツィア行きの列車です。

11時頃、川を渡りますが、大増水になっている感じです。
先ほどポー川は写し損ねましたので次の大きな川は、多分、アディジェ川(Fiume Adige)でしょう。
ヴェネツィアの後に行きますヴェローナはこの川沿い、もっと上流の街です。
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相変わらず曇り空、今にも降りそう。
農村風景はなにやら日本に似ている感じもします。
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山が見えて来ました。ますます日本に似ている。
でも、ロンバルディア平原の真ん中で山が有るとは意外でした。
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その山、どんどん近付いてきて、
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ちょっとイタリアらしい農村風景が撮れました。
山は後で調べましたが、Monte Venda(ヴェンダ山)601mのようです。
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Monselice(モンセリーチェ)駅です。
この駅屋根の有るプラットフォームなのに、傘をさし、そうとう降っているようです。
周りは水だらけ。山から吹き下ろしでしょうか、
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向かいの新聞を撮りました。
新型インフルエンザのニュース。メキシコで発生したと書いてあるようです。
事件発生少し前に、日本を出発していて良かったのです。
時期がずれたら、旅行自粛になって大変だったかもしれません。
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11時50分、海です。アドリア海。
列車は橋を渡っています。
海の向う、右手はヴェネツィア本島!・・・左手遠方は別の島。ムラーノ島かもしれません。
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12時03分、定刻に着きました。ヴェネツィア・サンタルチア駅。(Venazia Santa Lucia)
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駅前の大運河と船着き場。幸い雨は止んだようです。
・・・これからヴェネツィア街歩きの始まりです。
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次回に続く。

by ciao66 | 2009-06-02 19:30 | イタリア旅行2009 | Comments(6)
Commented by ciaomami at 2009-06-02 21:59 x
そう…この旅行記をずっと拝見させていただいていてciao66さんのテーマは世界遺産なんだなぁ~って思っていたところでした。イタリアってダントツで世界遺産に登録されている場所が多いし、世界遺産好きには堪らない国だと思います。1度の渡伊では見切れないので何度も訪れることになってしまう。。。そのおかげで観光収益の高いイタリア。自国の価値に気付いたのが20世紀後半だとかで、その有様をみてると「阪神」と思えてしまうのです。バブルの頃に開拓だ!拡大だ!と利益になると思えるものに次々と手がけていった企業がバブル崩壊で苦渋を飲まされた。何もしなかった「阪神」だけが痛手少なく勝利?した。世界が新しいものに手がけていった頃、イタリアだけが何もしなくて世界遺産の宝庫となり結果収益をあげることが出来ている。みたいな感じがして私はイタリアが好きなんです。なんて、根拠のない解釈を書き込んで失礼しましたm(_ _)m
Commented by ciao66 at 2009-06-03 07:00
「イタリアと阪神」、この関係は思いつきませんでしたね(笑)。どちらも、人気の点では共通しています。阪神はちょっと判らないのです、でも・・・
イタリアは、けっして過去の遺産で食っている、というわけでは無く、
豊富な歴史遺産の修復には、熱意を持って地道に取り組み、都市の歴史地区の外観は変更しないように街並み保存にも取り組み、しっかり企業努力?しているようです。
ほこりまみれの世界遺産を見てもがっかりします。イタリアではそういうことがあまり有りません。
 生活をしっかり楽しみしながらも、美しいものにはこだわる・・・私はそんなイタリアがとってもいいと思います。
旅のテーマは街歩きがメインで、教会めぐりで美術作品を見る、塔に登る、船・列車・ケーブルカーなど乗り物に乗るなどです。
世界遺産については、行きたいところがたまたま世界遺産だった、という感じです。
Commented by はなみずき at 2009-06-03 12:12 x
日本を旅していると、田園風景や山などどこにいっても
わが町やふるさとに似ているな~と思いますが、
イタリアでもそう感じられる所があったのですね!
 列車はわりに定刻に発着する様ですが、
短い停車時間の間の観光には、こちらもはらはらどきどき・・・
まあ、ペンギンさんの事ですから・・ですがね。
 世界遺産の建物を維持していくと言う点で、先ごろ面白い
な、と思った事がありました。インドのタージマハールでは、
象嵌を施した大理石の壁をインドの伝統的な泥パックを
行い、美白効果を狙っているとありましたが、さて結果は
いかがな物でしょうか?
Commented by ciao66 at 2009-06-03 19:57
イタリアはちょっと日本と似ていると思うのは山の景色です。
ぽこぽこと山が連なる感じ。建物はちょっと違いますので建物がないとどっちか判らない場所も・・・(笑)。
 建物に泥パックとは意外ですね。ほこり落としも兼ねているようで、
結果を知りたく見てみましたが、ネットでは発見できず。
でも、人間に効くなら建物でも大丈夫なんでしょうか? 
ドキドキする移動はもう終わり、あとはじっくり回ります。
でも、失敗談はあれこれと、こんごも続くのです。
 そして、ヴェネツィア編、ここはちょっと「力」入って、ここだけで長編になりそうな気配で、好きなヴィヴァルディを聴きながら書いています。



Commented by mamejiro19 at 2009-06-03 21:20
こんばんは!さきほどは、ありがとうございました。もしかして今日ヴェネツィア編見られるのでしょうか。すごく楽しみです!
Commented by ciao66 at 2009-06-03 22:12
リクエストにお応えし(笑)、今アップしました。
本当はもう少し直してからと思ったのですが・・・
ヴェネツィアで撮った写真は441枚、でも同様のものや綺麗でないものをカットしても、
アップするのは100枚では収まりそうになく・・・何回になるか??です。
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